スープ:煮る煮る煮るね
前回「う○こなう!」と書いて、ここでひねりもなくカレーの話を書くというのでは芸がない。
とはいえカレーは好きである。
食べるのも好きであるし、作るのも好きである。もちろん、カレーにまつわる小学生のごとき下ネタを書き散らすのも大好きである。
カレーを作るのが好きな理由はたくさんあるのだが、その一つに作成工程もというものも含まれている。
煮るという工程が一番面倒くさくないのだ。
焼く、揚げる、炒める、煮る。料理の工程は様々だが、煮るほど楽なことはないと思っている。
焼きながら、揚げながら、炒めながら本を読むのは至難の業だが、煮ながらならば横で文庫本でも開いていられる。オーブンを用いれば焼きながらでも別のことができるが、これはこれで予熱やら鉄板の準備やら色々と面倒くさい。
それに焼き物、揚げ物、炒めものは冷めた後面倒だ。もう一度焼き直す、揚げ直す、炒め直すというのが難しい。それに面倒くさい。
一人暮らしならば、出来上がりをすぐに口に放り込めば良い。しかし、そうでない場合は一人でぱくつくわけにもいかない。温かい料理が冷めていくというのはイライラするものである。
一人暮らしのときは一人暮らしのときで鍋で煮れば大量に作り置きが可能で、それはとてもありがたいものであった。
とりあえず何でも鍋に放り込んで煮ていれば(少なくとも私の小さな)世界は救える。
だから、私は今日も中世の魔女のごとく、何をいれたか定かでもないものをことことと煮る。そして、カレー、シチュー、煮物、廃棄物と称される何かができあがるのである。
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