第2話【喪失(迷子)・・・・・・そして出会い】

悠「ふむ。火力調整はこんなところか。っと・・・・ここはどこだ?森であることは間違いないみたいだが・・・・」


絶賛迷子である。


悠「むぅ・・・・・・・どうしたものか。ん?人の気配・・・・?それも複数人・・・・これは・・・・・・・・戦闘中か?」


ーーーーその戦闘を行なっている人たちはというとーーーー


野盗A「さぁ!有金全部寄越しな!」


野盗B「おらっ!さっさと金目のモン全部出せってんだよ!それともなんだ?俺らの慰み者にでもなるってのかぁ?ギャハハハ!」


???「はぁ・・・・・アタシもツイてないねぇ・・・・・寄りにもよって野盗に出くわすなんてね・・・・」


ーーーー現在野盗と女性が戦闘中だったのだが・・・・ーーーー


悠「なぁ。アンタらに聞きたいことがあるんだがいいだろうか?」


野盗A「(ビクッ!?)んだテメェ!?」


野盗B「何を聞きてぇのか知らねぇけどよぉ〜だったら金目のモンよこせや!」


悠「ふむ・・・・・オレの敵・・・・という判断でいいんだな?」


野盗A「なぁに言ってんだぁ?元から俺らはテメェの仲間なんかじゃねぇよ!ギャハハハハハ!」


野盗B「そうそう!なぁ〜に勘違いしてんだか?ギャッハッハ!」


悠「・・・・・そこにいる女性の方。目を閉じるか伏せておいてくれないだろうか?」


???「っ!わかったよ!」


野盗A「何しようってんだぁ!あぁん!?」


野盗B「っていうか何もさせねぇけどn・・・・・ぎゃぁぁぁ!?俺の・・・・俺の足がぁぁ!?」


悠「アンタらはオレの敵なんだろう?だったら滅すまでだ。『雷+光=雷光』+『闇+風=蝕風しょくふう』=『混沌カオステンペスト』」


野盗A「うぎゃぁぁぁぁ!」


野盗B「チキショォォォォ!」


悠「ふむ。試してみるものだな。合成したものをそのまた合成する。案外やれるものなんだな。」


???「アンタ・・・・今の野盗は・・・・」


悠「む?あぁ。オレの敵であり貴女を汚そうとしてたんだ。それなりの報いってものがあるだろうと思ったんでな。」


???「(コイツヤッバイね・・・・・敵だとなったらどんな存在だろうと滅す気だ。)アタシは殺してほしいとは言ってないけどねぇ」


悠「むぅ・・・・確かにそうだな。貴女は殺害を頼んじゃいない。だがオレの敵だ。敵であるならば容赦なく行くものだろう?」


???「・・・・・それは・・・・・ん〜・・・・・正しいんだろうけどアンタは孤独になっちまうよ?それじゃあ」


悠「『孤独』か・・・・・確かにな。だがそれでもいい。この世は所詮善悪入り乱れる混沌なのだからな。理不尽、計画の破綻、裏切り。そんなの当たり前のことだろう?であるならばそれを回避するためのすべとして自分から『孤独』を選ぶのも一興。そうは思わないか?」


???「・・・・・フフ・・・・・アハハハ!やっぱりアンタは神託通りアタシの受け入れ人だよ!」


悠「?なんのことだ?神託?」


???「その前にアタシの自己紹介といこうじゃないか。アタシの名はべネウェ。ベネウェ=シューリュ。よろしくね。」


悠「神託のことが気になるがまぁいい。赤嶺 悠だ。よろしく頼む。ベネウェさん。」


ベネウェ「タメ口でいいよ?別に気にしやしないからね。」


悠「そうか。ならタメ口でいかせてもらおう。急で悪いが街へはどこへ行けばいい?」


ベネウェ「ん。ついてきな?あ〜でももしかしたらアンタ街の中に入れないかもしれないね。」


悠「そうか。それなら・・・・・『光+火=白焔』+『光+水=閃光』=『歪曲ステルス』』これで隠れて入るから問題はない。」


ベネウェ「・・・・・了解だよ。じゃ行こうかね。スティネの街に。」


次回に続く


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