#32 Xマスは親父の祭りだった

令和5年のクリスマスももうすぐですね

〝クリスマス〟のイメージって色々ありますが

今は 家族でチキンやケーキを食べて楽しく過ごし

子供たちにプレゼントが渡される というのが主流でしょうか


昭和 子供が寝入ってから そっと枕元にプレゼント置くのって

本当は 親が一番ワクワクしてたみたいな気がします

翌朝 子供部屋から歓声が上がるのを今か今かと待っていたりして


令和の子供たちは「うちには煙突がないけどサンタさん来るのかな」

なんて 真剣に心配したりはしないでしょうけれど

    それでも NASAのサンタクロースは追いかけてます


記憶にある クリスマスの最初は 家庭には関係なかったですね

12月 ボーナスが出て給料が出る月 25日の夜は

サラリーマンが羽目を外して銀座を闊歩する日 でした


はい サラリーマンです 親父です ちゃんとスーツ着て

ネクタイ締めて 冬ですから大きなコート着て皮のカバン持って

そのまま三角帽子に ヒゲ鼻付きの眼鏡かけて 色モールを首からかけて

大いに酔っぱらって どっかのお店のお姉さんのキスマークつけて

クラッカーバンバン鳴らしながら銀座通りを店から店へ練り歩くんです 

令和のハロウィンと大差ありません

該当人数が小規模なので交通整理のおまわりさんが道にへたり込んだり

トラ箱行の人間を世話している程度ですけどね

当時のテレビニュース(もちろんモノクロ)でも 取り上げてましたよ

     今のニュースで新橋駅前で酔っ払ってるサラリーマンが

     近いイメージです サザエさんにもお父さんとマスオさんが

     酔っ払って三角帽子で帰宅するコマがありましたね


今 書きながら思いましたが 私は東京育ちで父は有楽町で仕事してたから

身近に見てたけど 地方ではそんな事はする場所がなかったのだから

そういう事はなかったのかも知れませんが

そこはタイトル通りの〝激セマ〟のでもホントの思い出という事でご理解を


クリスマスプレゼントも 家によってあったりなかったりでした

そりゃあ 5人も6人も子供のいる家で今年から全員にプレゼント買うなんて

無理な話 だったと思います 


いつからか(平成になってからでしょうか)クリスマスは親父の手から

恋人たちの手へと移りました

      これは 給料やボーナスの現金手渡しがなくなったのと

      おおいに関係があると 私は睨んでいます

赤坂プリンスはクリスマスの夜は1年先も2年先も予約で一杯

相手がいようがいなかろうが とりあえず予約しておき

本命が見つからなかったら「クリスマスを赤プリで…」と誘う

なんて その頃はすでにおばちゃんだったので聞いてただけですが

それも バブルがはじけて消えていき

家族の楽しいイベントになりました 今が一番いいと思います


ハロウィンも仮装して渋谷に繰り出すのが 最先端でなくなってくれば 

仮装しているのもダサイに変わり 勝手に消滅すると思ってます

少しも早く 子供たちがキャンディーを求めて 可愛い仮装をする

お祭りに戻りますように

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