過去編 : イルス黒竜戦役篇
王都道中
プロローグ
古の時代から伝わる聖典、《蒼天のアポカリプス 》──。
そこには今後起こるであろう未来の災厄が記されている。
目を覆いたくなるような恐ろしい災厄。止めどない争い。跋扈する魔獣。それらに呻吟する人々──。
「人類は罪を犯し、その愚かな行いは大地の怒りを買った。
さあ、終末をもたらす四匹の怪物たちが世界に放たれた。
『戦争』、『飢餓』、『疾病』、そして、『天災』。
今四匹の怪物が巨大な牙を剥き出してゆっくりとその背後に迫っているぞ。
あなたは、その静かな足音に気づいているか。
怯えて逃げ出してはならない。怪物は逃げ出した獲物へと真っ先に飛び付くのだから──。
見よ、国々の疲弊した姿を。
聞け、人々の喘ぐ声を。
感じろ、大地の怒りを。
これが世界の終末。
世界には暗雲がたなびき、闇が支配したと思えるようなとき、上空を覆う厚い厚い雲の上には常に燦然と太陽が輝いていることを忘れてはならない。
その雲が掻き消えたとき、黄金の太陽の光が地上に降り注ぎ、闇は打ち払われるのだから──」
—『蒼天の黙示録文書 最終章』より
今、黙示録 《アポカリプス》四匹の怪物たちが、現れ世界を終焉に導こうとしているのだ。
後の世の人々の為、ある世界の、ある時代に起きた事件と奇跡をここに記す──。
* * *
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