第13話種目決め

次の日、あおいは、昨日の約束のことを

考えながら登校していた。

しかし、いくら考えても、

昨日の約束は、分からなかった。


どうしても、気になったあおいは、直接聞こうと思い、学校に着くと、すぐき

れなの所に行った。


「あのさ、昨日の(約束)ってなに?何か

したっけ?」


「え?あぁーあのことね!」


「勿体ぶらず、言ってくれよー」


あおいは、気になってしょうがなかった。


「内緒よ!そのうち分かるから」


れなは、そう言い逃げていった。


「なんだよ!気になるじゃんか」


仕方がないと思い、あおいは、これ以上、深追いしなかった。


この日は、来月の体育祭の、種目決めが

あった。

あおいたちは、高校生になって、

初めての体育祭の為、ドキドキしてた。


「はーい。じゃあ種目決めをします!」


『パチパチパチ』

みんなの、拍手とともに、始まった。


「まずは、リレー」


これは、クラスの足の速い人が選ばれた。

「次は、二人三脚」


先生がそう言った瞬間、

クラスの半分以上の、男子が手を上げた。

それもそのはず、二人三脚は、

女子と必ずパートナーを組む為、男子にとっては、外せない種目なのだ。


もちろん、あおいも、手を上げていた。 

ちらっと横を見ると、れなも、手をあげていた。


「二人三脚は、人数が多いので、ジャンケンで決めます」

男子たちは、こうなることが、分かっていたので、納得している。


10分後…

あおいは、勝ち続け、二人三脚を出る資格を、獲得した。


「じゃあ、勝った10人で、男女ペアを組んでおいてください」


あおいは、キョロキョロと周りをみた。

すると、さらと、れなの姿があった。

れなは、色々最近あって、話しかけづらかったので、さらの所に行こうとした。


「邪魔だ〜」

まさやが、やってきた。

「さら、俺と組もうぜ」


「あんたと?いいけど」


なんと、まさやに先を越されてしまった。

しょーがないと思い、また周りを見た。

すると、端っこの方にれなが1人立っていた。


(あいつ、まだ決まってなかったのかよ)


あおいは、迷ったが、この時、れなが、

他の男子と、組んでる所を想像したら、何故か許せないと思いれなの所へ、走って向かった。


「れな、もし相手がいないなら俺と組むか?」


れなは、驚いた様子だった。


「ま、まぁ私もまだ相手見つかってないから、いいわよ」


2人とも、素直じゃなかった。


「じゃあ、決まりな。体育祭頑張ろうな」


「ペアになったんだから、一位目指すよ」 


「そうだな」


こうして、体育祭の、種目決めは、

何事もなく終わった。

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