第12話約束

放課後


あおいは、れなに作る料理の、食材を買うため、スーパーに来ていた。


(さて、なにを買おうか?!)


あおいは、普段料理を、ほとんどしないため

悩んでいた


(何を作ればいいんだ?!変なものを作ったらまたれなの、機嫌が悪くなるしなー…)



10分後


悩みに悩んだ結果、王道のカレーを作ることに決め、具材を買い、家に帰った。


家に着くと、玄関にれなの姿があった。


「どうした?いくら何でも早いぞ」


「いいじゃない。あんたが、料理する所、珍しいから見たかったの!」


「そ、そうか・・・」


「・・・・・・・・」

沈黙の時が、流れた。


「まぁ、リビングで待っとけよ」


「うん!楽しみにしてるわ!」



台所に立ったあおいは、買った具材を、袋から出した。


人参、じゃがいも、鶏肉、カレーの素。

カレーの王道の具材だ。


とりあえず、具材を食べやすい大きさに切ることにした。


「あんた、包丁使えるの?」


れなが、やってきた。


「包丁くらい使えるよ、馬鹿にするな!」


「本当に〜?」


「いいから待っとけ!」


「そう?あおいが料理するなんて新鮮!」


れなは、嬉しそうだった。


「もう一生ないかもな、目に焼きつくとくがいい」


「なにそれ。結婚とかしたらやるでしょ?」


「結婚したらやるかもな、でも相手がいないし・・・」


「・・・・・・・・・そぅなんだぁ」


「も、もし、いい人がお互い居なかったら私が結婚してあげてもいいわよ」


「はいはい〜そうだな」

あおいは、冗談だと思い、この時、軽く流した。


「約束ね」

ボソッと呟いた


それと同時に、カレーの具材を切り終えた。


「あとは、煮込むだけだ」


あおいは、楽勝だなと、勝ち誇っていた。


「それはそうと、あおい、ご飯炊いたの?」

れなが当たり前の質問をしてきたが


「あっ!忘れてた」


あおいは、具材を切るのに夢中で、肝心なことを、忘れていた。


「あんた、馬鹿なの?ご飯ないと、カレーじゃないじゃない」

れなに言われ、あおいは、すぐにご飯のスイッチを入れた。


40分後


なんとか、カレーと、ご飯が炊き上がった。

あおいは、完成したカレーをお皿に入れ、

リビングにいるれなの所に持って行った。


「ほら、できたぞ」


「おー本当ね。やればできるじゃない」


「早く食って帰れよ」

あおいは、照れくさそうに、言った。


「まぁいいわ、いただきます」

カレーを食べたれなは、こっちを見た。


「なんだよ、何か感想は?」

「お、美味しい。」

「そうか」

「あんた料理できたんだね」

「余計なお世話だ。早く食え」

「はいはい。照れ屋なんだから〜」


30分後


「あー美味しかった」

「ごちそうさま、じゃあ帰るね」

「おう、また明日な」


「あ、あおい、約束忘れないでね」

(約束?)

あおいは、この時れなの言ったことの意味が分からなかった。



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