第8話喧嘩

「え。さらなんで二人が、一緒にいるの?」



………

れなは、悲しそうな顔で聞いて来た。



あおいが先に口を開いた。


「れな、俺たちはただ、カフェに行ってただけだ」


「そ、そうそう、お礼に一緒にカフェいったただけよ」



「それってデートだよね・・・」



「・・・・・・・・・」


空白のときが流れた。


「違う。さらが、本当にお礼をしたいっていうから」


「そうよ。私が悪いの。れな」


二人は必死に誤解を解こうとした。


「二人ってもしかして付き合ってるんでしょ?隠さなくていいよ。最近仲、良かったもんね」


れなは、そう言って、走ってどこかに行ってしまった。


「変な誤解させてしまったなぁ〜」

「てか、あんな怒ることないだろ。別に付き合ってもないんだし」


「いや、これは怒るよ〜」


さらは、何か察してるかのように言った。


「おぃさら、お前何か知ってるのか?」


あおいは、すかさず問い詰める。


「あおいは、鈍感だよね、まぁそこがいい時もあるんだけど。」


「どういうことだ?」


あおいは、この時さらが何をいっているか、全然分からなかった。


「まぁ私たちも帰りましょ、あおい、れなにしっかり謝りなね」


さらはそう言い帰った。


「何を謝ればいいんだ?」


一人残されたあおいは、考え込んでいた。


(さらは、なにが言いたかったんだ?れなのなにを知ってる?)


あおいは考えたが結論にいたることはなかった。


家の玄関に着いたあおいは、隣の、れなの家を見た。


(あいつ、家にいるのかな?謝ったほうがいいのかな?でもなにを?俺はさらとご飯に行っただけ。れなは、ただの幼馴染。それ以上でも以下でもない)

あおいは、少し迷ったが、自分は悪くないと思い、れなの家に行くのは辞めた。


日曜日は、一瞬で過ぎ、月曜日になった。



朝あおいが、目を覚ますと時計は

7時45分。

遅刻だ!!



ふと周りを見ると、

れなが起こしに来た形跡がこの日は

なかった。


朝食も用意されてなかったことから、

れなは、起こしに来てくれてないと、

確信した。


あおいは、この日は、なんとか、急いで間に合うことができた。


休み時間


あおいはすぐ、れなの元に行った。


「れな、なんで今日起こしに来なかったんだ?」


あおいは、大体の理由は、わかっていたが、れなに聞いて見た。


「あおい、さらがいるんだから、さらに頼んだら?」


れなは、そっぽを向いた。


「あのなぁ〜。お前放課後、屋上に来てくれ。話がある」


あおいは、本当のことを、しっかり話そうとこの時思った。


「わかったわ、何を話すか知らないけど行ってあげる」


れなはそう言い、自分の席に帰って行った。

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