第7話休日

朝、目を覚ましたあおいは、土曜日ということもあり、ベットで、のんびりしていた。


「土曜に限って、はやく目が覚めたなー」


ぶつぶつ文句を言っていた時だった。


「ぴーんぽーん」

玄関のチャイムが鳴る。


「は〜い出ますよ〜」


あおいが扉を開けると、さらが立っていた


「おはよう、あおい。あのさ、この前のお礼がしたくて来ちゃった」


さらは緊張した感じだった。


「この前って…。遅刻のやつ?!お礼することじゃないだろ」


「私は嬉しかったの、ご飯でもご馳走させてよ。ねっ?!」


あおいは断ろうと思ったが、今日は何もやることがなかったので、断るのも悪いと思い、了承した。


「少し待っててくれ」 


そう言いあおいは着替えに言った。

「あおい〜誰か来たの?」


母さんの声がした。


「さらが、来たんだ。今からちょっと行ってくる」


「あんた意外と、もてるんだね」


「そんなんじゃねーよ。じゃあ俺着替えるから」


あおいは逃げるように、自分の部屋に駆け込んだ。


10分後・・・


「お待たせ。じゃあ行こうか」


「うん。今日は、私のお勧めするカフェにいきま〜す」


さらはうれしそうだった。

あおいは、黙って着いていくことにした。



「ついたよ〜」

さらに、言われ看板を見上げると

『コメダカフェ』と書かれていた。


「じゃあ入ろ〜」


さらに言われ、中に入ると、店内は木の香りが漂っていた。

店員に席に案内され、メニューを見た。


「ここは、なにがおすすめなんだ?」


「そうだねー。全部おすすめだけど、一つ一つが大きいから二人で、一つ頼もうよ」


あおいは、さらの言うことを聞き、

サンドイッチと、アイスコーヒーを頼んだ。



「あおい何できてくれたの?絶対断られるかとおもった」


「なんでって、理由はないけど、暇だったからかな!」

自信満々に言うと

「なにそれ、でも、優しいんだね」

さらは笑っていた。


「お待たせしました〜」


注文したコーヒーとサンドイッチが来た。

「でかっ」


サンドイッチを見たあおいは、びっくりして声が出てしまった。

「あおい、おおげさっ」


「いや初めて見る人は、びっくりするよ」


「そうかな?でも大きいよね」


「うんうん。さぁ食べようぜ」



二人は1時間ほど、この後、会話をした。


帰り道


「あおい今日はありがとね」


「こっちこそ。おかげで貴重な体験ができたよ」


「おおげさっ」


「いや、また行きたいカフェができたから、感謝してる」


「なんかデートしてるみたい・・・」



「なに言ってんだよー」


「そうだよね・・ごめんごめん」


お互い苦笑いをしていると…


「あおい?さら?」

二人が後ろを振り返ると、れながそこに

立っていた。

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