第5話危機

次の日


「あおい起きなさい」

近くでれなの声がする。

あおいが、ふと目を覚ますと、目の前には、れなが。

びっくりして飛び起きた。


「れな、もう体いいのか」


「うん。心配してくれてありがと。あおい」


「別に心配はしてないし、また家の前で倒れられたら困るし」


あおいは、見苦しいほどの、言い訳した。


「はいはい、いいから着替えて学校いこ!」


この日のれなは、とても嬉しそうだった。

二人は、学校へと向かった。


学校への道中


「あおい、れな〜」

二人が振り向くと、そこには、さらがいた。


「今日も仲良がいいね。結婚生活はどうですか」


「はぁ〜結婚生活って、誰がこんなやつと」


「わ、わたしとこいつが、そんなんじゃないわよ」

れなは、少し嬉しそうにいっていた。


「まぁそういうことに、しとくよ、さぁ学校いこ」


「そうだった、また遅刻してしまう」


「行きましょう!!」


三人はぎりぎり、学校に間に合った。


学校に着くなり、まさやがやってきた。


「あおい〜。今日は女二人と登校ですか〜

浮気はだめだぞ〜」


「はぁ〜浮気って誰とも付き合ってないし」

「お前も鈍感だよな、うんうん」


あおいはなんのことかわからなかった。

「1限目は体育だろ、着替えないと」

まさやのことは無視していくことにした。


~きんこーんかんこーん~

授業開始のチャイムが鳴り、先生がきた。


「今日の授業は、男女混合でバレーボール

だ」

先生がそう行ったときあおいは嫌な予感がした。


「チームを分けるぞ、じゃあ二列あるから、

一列目対二列目だ」


先生に言われ、自分の列を見たあおいは、れなが同じチームだと知った。

「試合するぞ、始めに出るやつ決めろ〜」


あおいは、早めに出て、あとは、

休憩したかった。


「俺出ます〜」


隣を見ると、れなも手を挙げていた。


「お前ら仲良いよな」


同じチームメイトたちが、からかってきた。

あおいは何か言ってやろうと思ったけど

昨日の風邪のれなを思い出し、

この時何も言えなかった。


試合開始


気づけば試合が始まった。

あおいは、バレーの経験があったので、

それなりに、プレーしていた。

一方れなは、素人でミスばかりしていた。


「お前運動に関しては下手くそだよな」


「うるさい、運動は苦手なの・・・」


そのときだった。

相手の打ったボールがれなの方に飛んできた。


「危ないっ!」

「あおいはとっさにれなの前に、飛び込んでいた」


どんっ!!


ボールに当たったあおいはそのまま、地面に頭をぶつけてしまった。

「あおい、あおい、あおい大丈夫?!」

あおいは外でなにか聞かれたが、意識が飛んでしまった。


「おいっ誰かあおいを、保健室へ」


「私、私が連れて行きます!!」

こうして、あおいはれなに保健室に

連れて行かれた。

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