第3話親友

「やばい、遅刻するー」

家から学校まで、走っても15分、

今が8時だから、遅刻確定だ。

あおいは、少しでも早く着こうと

全力で走っていた。

信号を渡り、コンビニの角を

曲がった時だった。


「わぁーー」

曲がった瞬間、れなの親友の、

さらが現れた。

「なんでお前がでてくんだよっ!」

「げっ、あおいじゃん。忘れ物したのよ」

さらは、焦った様子で、こちらを見ていた。

「今からだと、遅刻確定だな」

「そうみたい」

「よしっ!俺も付き合うよ」


「なんであんたが?」

不思議そうにさらが聞く。


「仲間がいた方がいいだろ?!

それに今から走っても間に合いそうにないからな」

「へー。結構優しんだー」

少し顔を赤くして、

「いいから、早くいくぞ。コンビニで待ってるから」

あおいはすこし怒った顔で言った。

「わかってるわよ。行ってくる」

さらは、焦った様子で行った。


15分後…

「お待たせ、さあ行こ」


「もう完全に遅刻だなっ」

「まぁしょーがないねっ」と言い

二人は学校へと歩いて向かった。


30分後…

ようやく学校に着いた。

「あーあー。着いてしまったね」

不安そうな顔でさらが言う。

「しょーがないよ、まぁ先生のとこ行こうか」

「そうだね」

2人は歩き出した。


~がらがらがら~


『失礼します』

「おいあおい、さら、何時だと思ってんだ」

『すいません』

「まぁいい、さらは行っていいぞ」

先生はあおいだけ、その場に残した。

「ごめんね。あおい先行くね」

「くそ〜」

「あおい、また寝坊か?!」

「起きれないんですよね」

「少しは、大人になれよ」

「できたら、なりたいんですが…」

この時、あおいは、さらの件は、

触れなかった。

「次はないと思えよ、今日は忙しいからこの辺にしといてやる」

そう言い先生は、奥の部屋に消えて行った。


あおいは、教室にいこうと階段を上がっていると

「あおいっ」

振り向くと、

階段の上にさらが、立っている。

「さらか。どうしたんだ?!」

「ごめんね、私のせいで」

「気にするなっ!俺もどっちみち遅刻していたから」

「そっか・・でもありがとね」

笑顔でそう言い、教室に向かっていった。


あおいも教室に行くと・・・


「あおい、やっぱり遅刻したのね」

れながすぐに、近づいてきた。

「おまえがぎりぎりに起こすからだぞ。

しかもさきに行ってるし」

「知らないよ、待ってたら私が遅刻するもん」

言い合いを二人がしてると、

まさやがやってきた。

「今日も夫婦喧嘩お疲れさん〜」

「まさや、うるさい、こんな女が、

妻でたまるか!」

「はぁ〜、わたしだって・・・」

すこし照れ臭そうにれなが続く。

「もういい準備する。行くから」

あおいは、自分の机に向かった。



こうしていつもの日常が始まった…

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