第3話 グループ名

それから数日後……事務所に呼び出された。


「君たちにはグループを組んでもらう」


開口一番に言われた言葉がこれだ。

ちなみに、今ここに居るのは私と春香だけである。

他の合格した子は仕事の都合で来れないそうだ。


「あの……それはどういう意味ですか?」


私が質問すると、社長さんは説明を始めた。


「そのままの意味さ。君たちには2人組のアイドルユニットとして活動してもらう。」


「2人でアイドル活動をするということでしょうか?それとも他の人も加わるのですか?」


その問いに社長さんは


「後に他の合格者にも加入をしてもらう予定だ。」

と答えた。


「分かりました。それで、ユニット名は決まっているんですか?」

春香が尋ねると、


「もちろんだ。【SunRise】それが君達のユニット名となる」


【SunRise】


太陽を意味する単語で、その名前を聞いた時に真っ先に思い浮かぶイメージは光であろう。

眩しく輝いている太陽のようだと思った。

「いい名前ですね」

春香は気に入ったようで笑顔で言った。

「気に入ってもらえたようで良かったよ。では、早速だが明日からレッスンを始めてもらう。今日は帰ってゆっくり休むといい」

「「はい!」」 そうして、私たちの新しい生活が始まった。


「ねえ、結衣はどんな風にデビューするのか考えたりしてたりする?」


帰り道の途中、唐突にそんなことを聞かれたので驚いてしまった。


「うーん、まだ考えてないかな。そういう春香はどうなの?」


「私も同じかな。とりあえず、今はデビューに向けて頑張ろうと思ってる」


「そっか、じゃあ私も同じかな。まぁ、焦らずじっくりやっていこうね」


「うん!でも、早くデビューしたいな」

「ふふっ、気が早いね。でも気持ちはよく分かるかも」


2人で笑い合いながら話しているうちに家に着いた。


「また明日学校で会おう」


「バイバーイ」


2人はそれぞれ家についたのだった。

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