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どこもかしこも、いつもとはかなり異なった雰囲気の校内の様子は、いつ見てもテンションがあがってしまうものだ。
いつもだったらシンプルで簡素な廊下も、窓や壁、天井までもが色鮮やかな装飾で飾りつけされていて、見ているだけで楽しい。
ある教室では窓や壁に黒色の壁紙を貼り付けて真っ暗にし、紫色のランプを置くことで怪しい雰囲気を醸しているカフェなんかがあったり、幅の狭いの紅白幕を壁に貼って、祭囃子を四つ角のスピーカーから流して雰囲気バッチリの射的をやっている教室があったりと、どこもバリエーション豊かで、まるで小さい頃に行った地元の夏祭りに行ったあのわくわく感もとい、胸躍る感情を思い出す。
まだ準備段階なのにこんなに楽しいなんて、本番の明日になったらいったいどんなに楽しいのだろうか。
今からワクワクして口角が上がり、躍動が手足にびしびしと駆け巡る。
そして、自然に歩幅が広くなり、速足で前へ前へと歩む足を止められなくなるのであった。
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