UFO
第2話 小学校高学年の頃、祖母の家にて
小学校高学年の頃、当時は毎週土曜日に、近くに住む母方の祖母の家で晩ご飯を食べるのが我が家のルールとなっており、その日は母と弟が先に出発し、著者と父は遅れて祖母の家へ向かっていた。
当時の著者は柔道を習っており、その教室があったため、いつも遅れての到着となっていた。
その日も、いつものように父の運転する車で家から数十分の道を走っていた。
父の車では大概アニソンが流れており、スレイヤーズの曲やガンダムの曲が流れていたのを覚えている。
ドライブはあっという間に終わり、祖母の家の車庫に車を停める。
その後、門にあるインターホンを鳴らし、祖母に到着を知らせてから中に入ろうとした瞬間、父と同時になぜか空を見上げていた。
月の出ていない暗い夜に、小さな星の輝きがひとつ。
近くの家の屋根の真上にあったその星は、それを眺める著者と父の目の前で加速してはるか彼方へと飛び去り、あっという間に見えなくなった。
あまりの出来事に頭が真っ白になり、父と並んで無言のまま星のあった位置を眺める。
そのまま無言で祖母の家に入り、夕食を食べた。
父とこの事について話したのはその翌日で、二人ともそれを見ていたから気のせいではないと結論を出した。
この衝撃的な出来事を著者と父は家族に話したが信じて貰えず、この事は著者と父のみが真実だと知る話となった。
人知を超えたものを肉眼で見る事の衝撃はすごいもので、今でもそれを見た時の冷たい空気、あたりの静けさ、背筋が凍る感覚を覚えている。
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