ドラゴンで方向音痴は意外な件2
『竜を連れているのか・・面白い・・一曲踊ろうか』
『魔王様の仰せのままに!』
(なんかマズイ展開に、なったぞ!?)
「モブ1〜頑張ってください!」
「モブ1素敵よー、ヨシエ超応援しちゃうわ!」
(いや、お前ら!)
『敵の座標を固定・・接触禁忌領域にフィールドを上書き・・更にシールドブレイクスキルとストレングスを魔王様に付与』
(身体が、動かない!?)
「座標固定されると暫く動けないのよねー解除方法は無いから終わったわねー、接触禁忌領域は魔族以外が毎回ダメージを受けるフィールドなのよねー助けなくて良いの?」
「これも、検定の範囲内ですから!」
魔王が黒いチェーンの付いた大剣を構えて突進してくる、あれを喰らったら三回ぐらい死ぬんじゃないかー!?
(あー、ゲームのキャラはイケメンで強かったのにな・・)
「やっぱ放って置けないわね〜ドラゴンクロウ!!」
「ヨシエちゃんが闘うなら、私も!」
魔王の大剣を受け止めて天空に舞い上がるヨシエちゃんとデッドエンドカタストロフィーを連発するエダ。
魔王達の洋館は全壊して二人は、その下敷きになっていた。
ヨシエちゃんは、どうやらブレス攻撃で決めるみたいだけど。
「ヨシエちゃん、ストップ!!」
そう叫ぶとすんなり降りてきたドラゴンさん、貴女達。
いくら何でもやり過ぎでしょうよ?
「食事調達と不審者の残滅は念入りにって、言うじゃない?」
「そうですよー先にヨシエちゃんにケンカ吹っかけたの、彼らですから!」
(コイツら頭ん中、危険思想なんだけど!?)
魔王達に歩み寄る、さすがに度が過ぎたな。
「悪かった魔王と秘書、君たちの家を壊すつもりは無かった・・ただ目的地の場所を知りたかっただけだから、此処から逆方向なんだな、ありがとう!」
それだけ言って、待っているヨシエちゃん達の方へ向かう。
背後で、すまなかった。
と聞こえた気がしたが、振り向かずに空を行く。
ボクの謎な検定はまだ、始まったばかりなのであった。
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