ドラゴンで方向音痴は意外な件1

「ところで、何処に向かってるんだ?」


「超起動要塞フォルテッシモよん!」



(嫌な予感しか、しない!)



森を抜けて海を越えて進むが、それっぽい場所は見えてこない。

寧ろ骸骨があちらこちらに散らばっている怪しげな洋館が見える。


「とりあえず、あの場所で道を聞いてみましょう!」



すっかり気を取り直したエダはヨシエちゃんに、降下して降りるよう言った。


「ヨシエちゃん、分からずに飛んでたのか?」



「だって、早く会いたいんだもん!」





(ヨシエちゃんは方向音痴、覚えておこう)




「仕方ないですよー教会に来れたのは私とのフレンドパワーで、分かったみたいですけど!」



(フレンドパワーって、何!?)




「とりあえず、中に入ってみるか!」



重たい扉がゆっくりと開く、大きなエントランスには真紅のカーペット。

高貴な魔女とかの家かな?




『おい、此処は俺様の領土だぞ…勝手に入って来て無礼な奴らだ…』



出てきたのは、角の生えた少年。

側には秘書と思わしき格好の女性が側に居り、警戒されているようだった。



「あー、ゴメンな今超起動要塞フォルテッシモに向かっている途中でして…」



『全くの逆方向ではありませんか…馬鹿なんですか?』




(それはヨシエちゃんに、言ってほしい・・)



『とにかく私たちは忙しいので、出て行って下さい!』



「エダ、モブ1〜まだー?」



ヨシエちゃんが外から声をかける、ドラゴンの声は良く響きますね!



「とりあえず色々と悪かった、じゃあ行くわ!」



「すみません、お邪魔しました〜」




『待て』


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る