第4話『未来の遠距離恋愛』
人類の右脳間に存在する相互通信のネットワーク、
「ねぇ、ガイア。誠也と通話繋いでくれる?」
「承知致しました。小林誠也様に音声通話をお繋ぎ致します」
「藍か、こんばんは」
「おはよ。起きた?」
「あぁ。いつも6時きっかりにモーニングコールかけてくれるからすっかり6時に目が覚める体になったよ、ありがとう(笑)」
「あら、健康的で最高じゃない?(笑)。そっちは過ごしやすそうで良いわね。こっちは熱帯夜で22時なのに蒸し暑いわよ」
「分かるか?ほんとロサンゼルスの夏は気温も30度を超えることがないし湿度が無いから過ごしやすくて最高だよ。そっちの蒸し暑さとは対照的だな」
「今度案内してよ、ロサンゼルス。行くから」
「いつ?」
「いつか(笑)」
「往復で10万もあれば来られるぞ、早く金貯めろ(笑)」
「分かった、頑張る(笑)。それよりそっちはどうなのよ?」
「あぁ、順調だよ。やっぱり映像を学ぶならハリウッドだな、専門学校の授業もとっても楽しいし為になる。ガイアが間に入って通訳してくれるからこっちが日本語で喋って相手が英語で喋っても会話が通じるのは何か不思議な感じだけど」
「ガイア様々ね」
「藍の方はどうだ?仕事は。転職したんだろ?」
「うん。嫌いな上司に付いて行けなくて前の会社を辞めて今の会社に入ったけど、どこもそんなに変わらないんだなってのが正直な感想(笑)」
「そうか~。また上司なのか?」
「うん(笑)。まぁ前の上司よりはまだ許せるかなって感じだから今のところは大丈夫(笑)」
「そうか、なら良かった。何かあったらすぐ相談しろよ」
「ありがと。もう支度始めないとね、今日も頑張って」
「あぁ、ありがとう。そっちは寝苦しいかもしらんが良く眠れると良いな。おやすみ」
「いってらっしゃい。ガイア、通話終了して良いわよ」
「はい、小林誠也様との音声通話を終了致します」
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