強くなるために ※









領地経営に関係する仕事を素早く終わらせ、いつもであれば実験室や町の散策に出掛ける時間帯を使い、ライアは今集めれるだけの分身体達を集合させていた。



「王都とリールトンの街からの3人も合わせて、12人……結構集めれたね。さすがに飛行船の船員への指導とかアイドル業(ツェーン)がいるから流石に全員は集めれなかったけど」



流石に、仕事として来ている人達を放っておいて、自分の時間を作る事は出来なかったので、飛行船の作業員に就職した者達への指導の為に、最低でも分身体1人は指導員として送らないといけなかったし、ツェーンは言わずもがなだ。




「よし、まずはウィスン達の数か月分の経験を回収して、ステータスの確認からかな……≪経験回収≫」




そう言って、ライアはまだ経験値を回収していないウィスン2人とリールトンの街にお留守番をさせていた分身体の経験値をさっさと回収する。



「そんでもってステータスは……」




^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^




名前:ライア・ニー・インクリース


 年齢:18 

レベル:54      

 種族:人間

クラス:錬金術師


 体力:38000/38000   

 魔力:57000/57000  


攻撃力:112 〈1up〉 

防御力:71

素早さ:133 〈1up〉

知識力:147

器用さ:341 〈2up〉


スキル


≪分体≫31

≪経験回収≫31

≪家事≫18

≪格闘技≫28

≪潜伏≫26

≪分割思考≫14 

≪剣術≫20 〈up〉

≪ステップ≫22

≪農業≫19

≪解体≫17 〈up〉

≪細工≫9 〈3up〉

≪変装≫28 〈up〉

≪裁縫≫12 〈2up〉

≪自己回復≫15

≪索敵≫22

≪魔力操作≫28  

≪変声≫25     

≪槍術≫16

≪投擲≫12

≪状態異常耐性≫15

≪礼儀作法≫14

≪錬金術≫20  〈up〉 

≪速読≫10

≪鷹の目≫10   

≪伸爪≫8 〈2up〉   

≪体液操作≫12 〈2up〉  

≪嗅覚強化≫13 〈2up〉

≪カリスマ≫18   〈3up〉

≪念力≫9    〈4up〉    

≪画力≫3    〈up〉



称号


【竜騎士】




討伐歴【▽全表記】


ゴブリン    【49647】

オーク     【5215】

ツインハンドベア【349】 

オーガ     【146】

ワイバーン   【921】 〈up〉

モーム     【521】

ビックバット  【356】

バイパー    【302】

ゴーレム    【413】

ブラックウルフ 【569】

レッドドラゴン 【1】

スライム    【581】 〈up〉

莠コ縺ョ谿矩ェク  【��】

バット     【78】 〈up〉

フライマー   【82】 〈up〉

ロックバイパー 【41】 〈up〉

エコーテ    【254】 〈up〉

ミノタウロス  【1】


登録者【▽】





^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^




「…うん、やっぱりスキルレベルが低い物はレベルの上昇が早いね……ウィスン達2人の経験値は比較的≪変装≫の割合が多いのかな?27もあるレベルが1レベル上がったね。他のスキルは地道に訓練を続けてたおかげで満遍なくレベルの低い順に上がってる……けど、やっぱり高レベルのスキルが増えて来たからか、メインで使ってるスキルのレベルは殆ど上がってないな」



≪剣術≫のスキルは、騎士団が来てから模擬戦の稽古やダンジョンでの引率のおかげか、少し前に上がったので、この前の≪分体≫などが31レベルに上がった時から、20レベル以上のスキルがレベルアップしたのはこの≪剣術≫と≪変装≫の2つだけだ。



一応≪錬金術≫が今回やっと20レベルに上がりはしたが、それは寧ろ遅く感じているくらいなので、カウントに数えないでおく。




「これはわがままだって事はわかってるんだけど……出来る事ならスキルレベルも全部30以上……一番高くて50以上にしてみたい気持ちもあるんだよねぇ…」



そんな事が出来れば、恐らくライアはこの国で並び立つ者がいない程の高レベルスキル保持者であるし、ある意味突き抜け切った変態だ。



突っ走れるのなら極めて見たくなるのは、やはり男のコだからなのか、ライアの性格なのかはわからない。






「よし!それじゃ早速始めて行こうかな」



そう言って、ライアは分身体達を操作し始め、スキルの訓練をする為に騎士団の使っている訓練場(屋敷裏)に剣や槍、その他投擲ナイフや見た目が毒々しい液体の入った瓶など、様々な物を持って行く。



(……今まで、ヤヤ村でもリールトンの街でも、ましてや王都でさえも出来なかった事だけど、ここは俺の治める領地……いくら変な目に見られようと、分身体の事をきちんと知ってくれてる人達しかいないんだ!思いっきりやってみよう!)



12人もの分身体は訓練場に着くと、既にそこで訓練を開始していた騎士達や剣の練習をしていたプエリなどの視線が突き刺さる。



「ご主人様ぁ!!いかがいたしましたか?このような仰々しい雰囲気を持って現れるとは……何か問題でもありましたでしょうか?私が椅子になりますので、さぁどうぞッ!」



……訂正、若干一名は視線だけではなく、その身体をもこちらに飛ばしてきた…。



「皆、いきなり来てごめんね?俺も少し訓練をしたかったから来ただけだから、皆はそのまま訓練を続けてて」



「「「はい!」」」




ライアは皆に心配を掛けないように一言伝えてから、空いている場所に移動し(椅子は放置)早速準備を始める。



「…≪変装≫…≪変声≫…≪伸爪≫…≪嗅覚強化≫…≪念力≫……」



分身体1人1人の姿、声質、爪の長さを随時変質させながら、分身体達の嗅覚を強化しつつ、手に持つ小さい石ころを身体のすぐ傍で、意味もなく浮遊させる。



「そして、コノ毒びんヲヒト舐め……ゴフッ……ちょっト毒性がツよかった……ヨッ!」


―――ザクッ……



先程持ってきた毒々しいビンに入った液体を分身体達全員に一舐めさせつつ、足に血がたらりと流れるほどの傷を付け、体内からあふれて来る血液を≪体液操作≫で操作し、常に傷が塞がらないように、≪自己回復≫を阻害し続ける。



もちろん毒のビンは数十分おきに再度接種するつもりだ。




「そんデ……≪鷹の目≫を使用シつつ、マブたを閉じテ……≪索敵≫!!」



瞼を閉じた状態で、≪鷹の目≫が作動するかはわからなかったが、瞼に透ける太陽の光が若干拡大して見える気がするので、恐らく作動はしているっぽい。



そして、満足に周りの状態を見えなくした状態での≪索敵≫を使った第三の目で周囲の詳細な情報を読み取って見せる。



(……流石に≪索敵≫で地面の様子とかはわかんないけど……分身体の位置とかはわかる!)



これほどを自身を傷つけ、大量のスキルを使う行為……こんな如何にもヤバい行為を他所の街などでやれば、即通報物なのは目に見えている。



だが、今この場にライアを止める事の出来る人間は存在しない。



だからこそできる、傍から見たら人間を辞めたかのような修羅の如き地獄のスキル訓練。



「よシ!デリャぁァァぁぁ!!」



―――ガギンッッズザザザザザザギィィンッッ!!!



そして始まる、≪剣術≫と≪槍術≫の武器のぶつかり合い。



≪格闘技≫と≪魔力操作≫を使った魔法の削り合い。




同じ訓練場に居た兵士達は皆声を合わせてこの時のライアをこう呼ぶ。



『一人で戦争を始めた狂人バーサーカー』と…










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