はじまりのけっか
「よし、あらかた山菜もライアに教えれたし、魔物も狩れた…そろそろ家に帰って飯にするか!」
「わかったよー!かぁさんに帰る事伝えるねー!」
「おぉぉ…かぁさんに帰ることも伝えれるんだもんな?こりゃ便利だな!」
山菜採取と魔物狩りを終え、お昼ご飯を食べに家に帰る有無を本体を通じて、かぁさんに伝え、帰路に就くとぉさんとライア。
「家に着いたら一度、経験を回収してみるか?」
「いいかな?結構ゴブリン倒してたし、色々回収は出来ると思うからやってみたい!」
「そうか!ならお昼ご飯を食べたら、さっそくやってみるか!」
家に着いたらの予定を話しながら村に向かって行き、門が見えてくる。
「お、おかえりなさーいゴートンさん、ライア君、森はどうだった?」
「カインさんただいま!森の山菜のほとんどは覚えられたし、結構とれたよ!」
そう言いながら手に持つ山菜の入った小さめのカゴを見せる。
「それにゴブリンが出てもとぉさんがズバって簡単に倒しちゃってめっちゃかっこよかったよ!」
「フフン!」
とぉさんは息子に自慢され誇らしげにどや顔を晒していく。
「そっか、よかったねライア君…楽しかったならよかったね」
「うん!」
「ハハハ!まぁかぁさんも飯を作って待ってるだろうから帰るぞライア」
カインと森での出来事を話して、門から去るライアたちを微笑ましく見送ってくれた。
ガチャ――
「ただいまぁー」
「ただいま!」
「おかえりなさーい」
家に着くとかぁさんがテーブルの上にお昼ご飯を用意して待っててくれた。
「おぉ家に着いたらご飯が出来てるって中々不思議なもんだな
「ライアがいつ帰ってくるか教えてくれるからとても助かるわぁ」
「えへへ、≪分体≫が役に立って嬉しいな!」
「よし!それじゃぁ手を洗ってすぐに飯にしよう!」
「あ、それじゃボクも部屋の本体と変わってくるね!」
そう言い、とぉさんは手を洗いに行き、ライアは寝室に分身体を入れ替わりで待機させて、本体がテーブルに着く。
「それじゃぁいただきましょうか」
「いただきます!」
「いただきます」
食事は豚の肉だと思う肉で作った生姜焼きだ。
――――――――――――
――――――――
―――――
「ごちそうさま!」
「おそまつさまぁ」
「よし!ライア!早速確認してみるか!」
食事が終わると同時ににとぉさんは≪経験回収≫の確認する事を進めてくるが。
「待って待って、おかぁさんも見たいからお皿洗ってからにしましょ?」
「それもそうだな、かぁさんの仲間外れはいかんな!ハハハ」
(そっか、ステータスは他の人には見れなかったけど、俺のスキルの画面が契約者以外の第三者からは見えてるのかの確認も必要か…朝はとぉさんと契約した時はかぁさんに画面は見えてたのかな?)
「かぁさんかぁさん!朝、とぉさんと≪経験回収≫のスキルを使ってた時ってなんか見えてた?」
「?なにも見えていないわよ?」
(そうなんだ…なら俺と契約者の2人にしか見えないからかぁさんは俺ととぉさんが何かしてるって事しかわからないけど楽しいのかな?)
「フ~ンフン♪」
(単純に仲間外れが嫌なのかもなぁ…)
そんな感じでかぁさんの皿洗いが終わるのを待ち、いよいよ回収の確認をする。
「よし、いつでもいいぞライア!」
「わくわくするわぁ」
「んじゃいくよ!≪経験回収≫!!」
―――フォン
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
経験値
□攻撃力:僅か
□素早さ:僅か
□器用さ:僅か
□経験値:8
経験
□記憶
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
「ん??記憶??」
「…どうしたライア?」
どうにも予想どうりに、経験値があるのはわかったがそれ以上に“記憶”という項目が気になる。
(これは…もしかして契約してから、今現在の記憶すべてを回収するという事か??これを回収をしたらとぉさんは今日あったことは忘れるという事だろうか?)
「どうしたの?ライア?」
少し考え込んでいると心配したかぁさんに声を掛けられる。
「あ、えっと回収出来る物の中に“記憶”ってあったからそれを回収しちゃったら今日のとぉさんのしたこと忘れちゃうのかなって…」
「記憶かぁ…記憶が無くなったら、ライアに褒められた記憶もなくなってしまうのか?それは嫌だな!うん!」
「あらあら…なら今は取らないで、この後すぐにまた契約してみて、とぉさんにライアが見えない違う部屋で何かをしてもらってから、記憶を回収してみたらいいんじゃないかしら?」
「なるほど…それなら無くなって困る記憶でもないし、もし記憶を回収してもとぉさんの記憶が無くならないならに何をしていたのか当てて、正確に回収出来てるのかの確認も出来るな!」
「とぉさん、そんな感じにもう一回試してもいい?」
「あぁいいぞ!ならさっそく契約してくれ!」
「あ、待ってまださっきの回収もしてないから…記憶以外は攻撃力と素早さと器用さ…そして経験値が8だって!」
記憶云々はまた実験することにしたので本題の経験値の話だ。
元々経験値は魔物を倒すかして手に入れる物なので、昨日の分身体の回収時にはなかった項目だ。
これでもし分身体で魔物を倒して、経験値が入ればかなり大当たりのスキルに化ける為期待も大きい
「経験値の回収がちゃんと分けられてるからあとは分身体で魔物を倒せるようになってから確認すればいいだけだね!」
「おう、そうか!…ひとまずとぉさんの記憶以外は回収してくれ!」
「今更だけどいいのとぉさん?」
「構わない構わない!今更ゴブリン何匹くらいの経験値なんてな!このレベルになってくるとゴブリンの経験値じゃレベルなんて変わらないしな!」
「そっか…ありがとうねとぉさん!」
「あぁ!」
とぉさんにとってはもういらない経験値、しかしレベル1の5歳児には大事な経験値だ…ありがたく貰う。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
経験値
■攻撃力:僅か
■素早さ:僅か
■器用さ:僅か
■経験値:8
経験
□記憶
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
「回収‼‼」
「どうだ?回収出来たか?」
「うん!出来たと思うよ!…ステータスとかは見れないから実感はわからないけど…」
「まぁそれはまた村長のとこに行った時に確認するしかないわね」
「うん!そうする!」
「それじゃぁとぉさんにもう一回スキルを使って、記憶の回収がどんなものか確認してみるか」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます