吹き出す炭酸 顧問の車にて

 遠征が終わり、顧問の車に乗り込む。

「コンビニ寄りたい人、いますか。」

顧問が声をかけると、私を含め何人かが寄りたいと言った。

「食べていいですか。」

隣で運転している顧問に尋ねた。

「いいよ。」

顧問は後部座席の子たちにも、自由に食べていいことを伝えた。

「炭酸こぼさんといてな。」

三ツ矢サイダーのキャップに手をかけた時に、顧問がからかってきた。

「私がこぼすわけないじゃないですか。」

笑いながらキャップを開け、喉を鳴らして飲む。遠征での疲れがサイダーに染み込んでいくような、爽やかな感じだった。

「実はこの学校に来て1年目の時に、男子がふざけて炭酸こぼしやがってん。」

顧問が、ほんま最悪やったでと笑った。私もつられて笑った。

「だから車の中で炭酸飲もうとしている生徒がいたら、毎回注意してんねん。」

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【練習用】第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト アンデココモモ @andekokomomo

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