第141話 何が何だが
視界が定まらない、ぐらぐらと世界が揺れ続けている。
耳に聞こえてくる音はどこか遠く、焦点の合わない目がぼやけた光景を映し出ている。
全身にじんわりとした痛みがあるが激痛と呼べる程ではないから身体は何とか動く。
起き上がるのも億劫な疲労感に包まれながらサンシェカは目を覚ます。
「う、う……」
心の片隅ではこのまま目が覚めなければいいのに、目を瞑ったまま全てが終われば楽になれると囁く自分がいた。
無理をしなくていい、諦めてしまえばいい、そんな後ろ向きな囁きを振り払ったのは自分を呼ぶ声だ。
そして身体を揺らし呼び掛け続ける声にサンシェカの意識は引き上げられ、目の焦点が合うと自分を心配そうに見つめる友人の顔が直ぐ近くにあった。
「サンシェカ、大丈夫!? 生きている!?」
「……大丈夫、全身が少し傷むだけ」
サンシェカは身体を起こす、そして焦点の合った目で周りを見渡せば自分と同じように倒れている仲間が大勢いた。
「皆は!?」
「大丈夫、衝撃で意識を失っていただけで怪我をした人はいないよ」
友人であるイリーナの言葉通り倒れている仲間は大勢いたが誰も大怪我を負った様子はなく呻き声を挙げているだけ。
その事を確認したサンシェカは緊張が解け大きなため息を吐いた。
「イリーナ、悪いけど一体何が起こった?」
サンシェカは仲間達の安否確認を終えると今度は一体何が起こったのか、なぜ自分は地面に横たわっているのかをイリーナに尋ねる。
サンシェカが意識を失う直前の記憶で覚えている事は化け物の圧倒的な戦力で自分達が不利な状況に追い詰められ、八方塞がりであったこと。
そして逆転は無理だと考えた仲間であるおっさん達が逃げる為の血路を開こうと突撃しようと──其処まで思い出したサンシェカは目を見開いて叫んだ。
「そうだ、おっさん達は!!」
「安心しろ。突撃し損ねて生きているぞ」
声を聞いてサンシェカが慌てて周りを見渡せば直ぐ傍の即席バリゲートに背中を預けて座り込んでいるおっさんがいた。
死期を悟り、それでもサンシェカ達を逃がそうと考え同類である碌でなしの大人達を率いて突撃を敢行しようとしていたおっさん。
だがサンシェカの目の前には特に大怪我を負った様子も無く何処からか手に入れたタバコを口に咥えて一服している最中である。
もしやと思ってサンシェカは目を凝らしてみたが幻覚ではない、汚れ塗れだが意識を失う直前に見たおっさんの姿で間違いなかった。
「良かった……、でも、なんで?」
「アレを見て見な」
無事であった事は嬉しい、だけど何故暢気にタバコを吸っているのか。
自分の姿を見て色々と聞きたいのであろうサンシェカの気持ちを何となく察したおっさんはタバコを咥えたままバリゲートの向こう側を指差した。
口数少なく全ての答えは其処にあるのだと言わんばかりにおっさんが指さす方向。
其処はバリゲートの向こう側であり、数えるのが馬鹿らしい程の化け物としか言えない敵が蠢いていて自分達に攻撃を仕掛けて来た筈だ。
だが今になって漸くサンシェカは化け物の声や銃撃が聞こえない事に気が付いた。
そして恐る恐るバリゲートから顔を出して覗いてみれば其処には敵が一体もいなかった。
その代わりに敵の成れの果てである引き千切れた手足や真っ赤な肉片が所狭しにと辺り一面に撒き散らされている何とも恐ろしい光景が広がっていた。
「うわぁ…………」
「御覧の通り化け物共は一匹残らずミンチ。これじゃ突撃しても意味がないだろ」
おっさんはタバコを吸いながら顔を青ざめさせているサンシェカに答えた。
実際におっさんも最初にバリゲートの向こう側を見た時は信じられず、夢か幻ではないかと自分の頬を抓ったりもした。
だが見える光景は変わらず、先程まで自分達を圧倒的な戦力で追い詰めた敵の全てが原型を留めない程に破壊され蹂躙されていた。
化け物を一匹残らず倒す出鱈目な事は逆立ちしても自分達には出来ない、不可能な事である事は分かりきっている。
ならば誰が化け物を倒したのか、心当たりは一つしかなかった。
「宙を飛んでいた……アレはなんだ? とにかく飛んでいたアレが化け物を一匹残らず始末してくれたさ。その余波で俺達は仲良く気を失っていた、これが答えさ」
「そうだ、あの飛んでいた奴! あれは一体!!」
「俺の方こそ聞きたい!」
気を失う直前、突撃をしようとバリゲートに手を掛けた時に轟音と共に自分達の頭上に表れた巨大な人型の何か。
それから光が奔ると同時に化け物共が抵抗する事も出来ずに倒され、その余波で吹き飛ばされた事をおっさんとの会話でサンシェカは思い出した。
「だけどまぁ、悪い事ばかりじゃない。なにせ厄介な化け物共はアレが始末してくれた。そのお陰で俺達は犠牲を払う事無く進む事は出来るようになったぞ」
宙を飛んでいた何かは敵なのか味方なのか、自分達には分からない事ばかりである。
だが少なくとも正体不明の何かについて考える時は今ではない。
何故なら数えるのも馬鹿らしい敵が悉く倒され、塞がれていた道が開けているのだ。
それだけ理解出来れば十分バリゲートの内側にいる誰もが今、するべき事がなんであるのかを自ずと理解した。
「よし、行こう!」
サンシェカの呼び声に声を上げ倒れていた仲間達が立ち上がる。
傷を負っていない者は誰一人いない、誰もが体力も消耗し拭いきれない疲労を身体に纏わせている。
それでも今こそが無茶をする時であると誰もが身体に鞭を打って立ち上がる。
そして革命家達は血と臓物と肉片に塗れた道を走り出し──その直後に肉片の山の一つが内側から大きく爆ぜた。
「Gu……、GURAAA!!」
積もり積もった肉片を吹き飛ばした場所から現れたのは一匹の化け物。
その中でも特に体躯の大きな個体──タイタンと呼ばれるエイリアンが突如としてサンシェカ達に立ち塞がる。
「おわっ、なんだ!?」
「一体どうしたんだ!?」
「嘘だろ! 身体半分吹き飛ばされていたのに、コイツは生きてやがるぞ!!」
叫び声と共にタイタンの巨大な腕がハンマーの如く振り下ろされる。
攻撃そのものは狙いが甘くサンシェカ達は難無く避けることが出来たが巨大な腕による振り下ろしは地面を大きく陥没させ、其処にあった肉片を勢いよく吹き飛ばす。
原始的な攻撃、単純な一撃であっても人間には必殺の一撃でありサンシェカ達は脚を止めてタイタンと相対せざるを得なかった。
そしてタイタンから距離を取って観察すれば両脚と片腕を無くした満身創痍の姿あり、生きている事が信じられない程の重症である。
だがタイタンは生きていた、荒々しい息と共にサンシェカ達を殺意の籠った視線で睨んでいた。
「散れ! 固まるな!」
誰かが叫び、その声に従う様にサンシェカ達はタイタンの的にならない様にバラバラに散開する。
タイタン自体は両脚を失って地面を満足に動く事は出来ない。
だが、隻腕であろうと巨大な腕で瓦礫を投げつけるだけで人は容易く殺せる、それだけの膂力がある事は既に誰もが理解させられた。
だからこそ散開したサンシェカ達は各々が持つ銃をタイタンに向け、止めを刺そうとありったけの銃弾を次々と撃ち込んでいく。
「死ねぇぇええ!!」
「側面を狙え!!」
「ありったけ撃ち込め!」
万全の状態でタイタンと対峙したのならサンシェカ達は絶望と共に諦めるしかなかった。
だが目の前にいるのは巨大な砲を失い、両脚と片腕を失った死に掛けの敵である。
それならば自分達でも倒せるとサンシェカ達は考え、それは途中までは正しかった。
満足に動くことが出来ず煩わしい銃撃を受け続けたタイタンは暫くして隻腕を振り回して暴れるのを止めた。
そして唯一残った隻腕は瓦礫ではなく死して肉片となった同族の死体を周りの土ごと掴んで自らの口元へと運び、そして土交じりの肉片を食らい始める。
「同じ化け物の死体を食っている!?」
「嘘だろ、血が止まったぞ!」
共食いとしか表現できない身の毛のよだつ光景だが肉片を食べる度に両脚と片腕の断面から噴水の様に流れ続けた血が止まり、肉が急速に盛り上がって傷口を塞いでいく。
共食いの効果であるのはサンシェカ達の目にも一目瞭然であった。
流石に新しい手足が生える事は無かったものの失った血は補充できたのかタイタンは肉片の山から現れた時よりも大きな咆哮を放ちサンシェカ達の鼓膜を揺るがす。
「クソ、治るのが速過ぎる……」
「コイツは本当に殺せるのか!?」
そして先程から仲間達が撃ち込んでいる銃弾が化け物に効いている様には見えない。
それは偏にタイタンの強靭な巨体に対してサンシェカ達が構える小銃は余りにも小さく弱かったからだ。
的が大きく放った弾丸の殆どが命中していようとタイタンにとって小銃の弾丸など致命傷には程遠い小雨にしか過ぎないのだ。
そして最低限の体力を捕食によって取り戻したタイタンは隻腕でありながら地面を這いつくばって動き始める。
平均身長の人間が片腕で這った速度などたかが知れている、だが人が見上げる程の巨体を持ち強靱な筋繊維を持つタイタンであれば話が違う。
地面に五指を食い込ませ、腕の筋肉が収縮した勢いのままタイタンの身体が砲弾の如く飛翔する。
「避けろ!!」
「うそ……」
狙われたのは仲間の一人であるイリーナに向けタイタンは突撃を行う。
両脚と片腕を失って軽くなった身体であっても砲弾の様な体当たりを受ければ人体など容易く圧し潰される。
それを直感で理解したイリーナは恐怖で立ち止まりそうになる身体を咄嗟に動かして横に転がる様にしてタイタンの突撃を躱した。
すぐ傍をタイタンの巨体が高速で横切った事で生まれた突風が吹き荒れ、イリーナの背後で建物が崩れる轟音が轟く。
そして其処がイリーナの限界だった。
「あ……」
転がるようにして避けた場所に巨大な隻腕の影が覆い被さる。
今すぐ逃げなければならない、そうしなければ自分は巨大な腕で簡単に潰されてしまう。
其処まで理解できているのに巨大な腕を見上げてしまったイリーナの脚は震えて一歩も動かせなかった。
だが腕を振り下ろそうとした直前にイリーナを睨みつけるタイタンの顔に銃弾が命中、その直後に爆発を起こして顔の肉を大きく吹き飛ばした。
「サンシェカ!?」
「早く逃げろ!」
叫び声を上げるタイタンを横目で見ながらサンシェカは弾を撃ち切ったリボルバーに急いで弾丸を装填する。
そして装填し終えたリボルバーを構えると再び発砲、銃弾は先程命中した顔に着弾しタイタンの筋肉を貫き内部で爆発する。
「GURAaaAA!?」
再び顔の肉が大きく吹き飛ばされタイタンが叫ぶ。
それは今迄の威嚇の為の咆哮とは全く違う、苦痛による悲鳴がタイタンの口から響き渡り周りの空気を震わせる。
「弾も残り少ない! 隙を作ってくれ」
「デカブツの気を死ぬ気で引け! サンシェカの銃だけが通用する!」
「やるさ、やってやる!!」
サンシェカの叫びを聞いた仲間達は残り僅かな弾丸を一斉にタイタン撃ち込む。
自分達で殺せるとは思っていない、それでも化け物の注意位は引けるとタイタンの顔に銃撃が雨の様に降り注ぐ。
小銃による弾幕は致命傷には至らないもののタイタンの視界を防ぐには十分である。
「ここだぁあ!!」
そして仲間達が作った隙を逃さぬ様に現状で化け物に有効打を与えられるリボルバーを握ったサンシェカは満足に目を見開けないタイタンの至近距離にまで迫る。
それが危険な行為であると理解している、それでも恐怖で震え止まりそうになる脚をがむしゃらに動かして近寄るしかないのだ。
サンシェカはタイタンの顔、肉を吹き飛ばし一部に骨が露出した箇所を狙える位置に可能な限り近付くと同時にリボルバーの全弾を吐き出す。
轟音と共に放たれた銃弾は一発も外れる事無く顔に命中、剥き出しの肉の更に奥底に突き刺さり、爆発を起こした。
「GURA……aAa……aaAA!?」
「やったか!?」
その叫びは断末魔であり、爆発によって抉られたタイタンの頭部から噴水の様に血が吹き出し身体が揺らぎ傾く。
その姿を見た誰もが倒したと、勝利をしたと考え──しかし強靱な生命が死を拒絶する。
「サンシェカ、逃げろ!!」
「うわ!?」
強靱なタイタンであってもこのまま何もしなければ死は免れない程の致命傷。
それが死ぬまでの僅かな時間を引き延ばす事しか出来ずとも失った血肉を補充する時間は残っている。
故にタイタンは直ぐ近くにいたサンシェカの身体を掴んだ、血肉を補充する食事として。
「うわぁあああああああ!?」
「く、クソォオオ!!」
両腕諸共掴まれて身動きが取れないサンシェカはただ叫ぶ事しか出来ない。
仲間達は必死になってサンシェカの拘束を解こうと何人かが腕に取り付くが膂力で勝てる訳もなく、無駄と分かっていながら銃弾を撃ち込む事しか出来ない。
だが仲間達の必死の抵抗など歯牙にも掛けずにタイタンは捕らえたサンシェカを口許に近付ける。
「ああ……」
巨大なタイタンの口には自分の片腕以上の大きさを持つ黄ばんだ歯が隙間なく生え揃っている。
歯の一本一本が大きく簡単に人体に突き刺さる鋭い歯が齎すだろう痛みをサンシェカは容易に想像出来てしまった。
「死にたくない、父さん、母さん、皆……」
血生臭い息が嗅覚を苛み、死に掛けた化け物の呼吸音が身体を震わせる。
死にたくない、死にたくないと大声でサンシェカは叫びたい。
だが肝心の口は恐怖で震えるばかりで声を出す喉は氷の様に固まってしまった。
「サンシェカ、サンシェカ!!」
そして仲間達の必死の妨害は何の効果も出せなかった。
どんどん近付いてくる化け物の口、それを見たくないと諦めてしまったサンシェカは目を閉じようとし──頭上から降って来た何かがタイタンの手首を切断した。
「へ?」
タイタンの巨大な腕、その手首の切断面から骨と肉がはっきりと見える。
それは見間違いではなく現実であるのだと身体を掴んだ手と一緒にサンシェカは地面に落ちた。
「G──」
そしてタイタンも残った腕を切り落とした者を視界に収めよう見上げ、その直後に眼窩に巨大な剣を突き立てられる。
剣の刃先は骨を容易く貫き脳の奥深くまで届き、刃から発せられた灼熱が脳細胞を焼き尽くす。
そうして中枢神経系を的確に潰されたタイタンは今度こそ生命活動を完全に停止させ轟音と共に後ろ向きに倒れた。
タイタンの手がクッションとなり大きな怪我を負う事が無かったサンシェカは拘束されたままタイタンの最期を見た。
そして頭上から降って来た見慣れない外骨格を纏った誰かがタイタンの身体に着地すると眼下に突き刺した剣を引き抜き──手に握っていた剣をそのまま拘束されたままのサンシェカに突き付けた。
「な、どうし──」
突然の事態に理解が追いつかないサンシェカは訳も分からずに見慣れない外骨格を見ることしか出来ない。
周りにいた仲間達も各々の銃を見慣れない外骨格に突き付けるが当の本人は興味もないのか一瞥もしない。
そしてサンシェカは見慣れない外骨格から有無を言わさずに問い掛けられた──奇麗な女性の声で。
「答えなさい。何故貴方がその銃を持っている。その銃は貴方の物ではない、何処で手に入れた。答えなさい」
「こ、これは譲って貰った!! 『片腕になった俺には扱えないから』、『お前が持てば幾らか使い道が見つかるだろう』って言って!」
「誰に譲って貰ったのですか?」
「い、言えない。あ、あの人は俺の我儘を聞いてくれた! 今日会っただけの俺の家族や仲間を助ける為に力を貸してくれた! そんな人を裏切るもんか!!」
今正に巨大な剣を突き付けられているが目前にいる見慣れない外骨格を纏った女性は何はともあれサンシェカを助けてくれた人物である。
それでもノヴァが追われている事を既に知っており、だからこそ自分を助けてくれた人物であってもノヴァに関する情報を教える事は出来ない。
それが最悪の場合どの様な事態を招くのかサンシェカが想像できない訳ではない。
それでも泣き落としであり成り行きであったとしても此処まで自分達を助けてくれたノヴァとの契約を最後まで守る事がサンシェカの残った最後の意地であった。
「……もう聞き方を変えます」
「嫌だ、絶対に言う──」
「その人は二十代前半、黒髪の男性、東洋系の顔立ちをしていて、基本的に凄みとは無縁ののほほんとした雰囲気を持っていて、目の前に助けられる人がいたら色々と悩みながらも助けて、助けた後もまた色々と頭を悩ませる不器用且つお人好しの人物ではありませんか?」
「……知らない」
散々な言われ様だが女性が話した特徴はサンシェカの知るノヴァの外見、内面的な特徴と大まかに一致している。
だからと言ってサンシェカは気を許したりはしない。
追跡者が目標の特徴を知っている事は当然であり、それを追認するような下手は起こさないとサンシェカは気を引き締めた。
──問題はサンシェカが相手にしているのは人間では無かった点、それに尽きるが彼が知る由も無かった。
「私達はその人を、ノヴァ様を探しています。何処に行ったか心当たりはありませんか?」
「……知らない」
「私はノヴァ様の家族です。あの人が何処に行ったか知っていますか?」
「……知らない」
「あの人から銃以外に貰ったものはありますか?」
「知らな──」
「其処ですか」
「あ、端末!? か、返せ──」
「ありがとうございます。端末はお返しします」
「え?」
見慣れない外骨格を纏った女性──サリアはタイタンの指を切り落としその隙間からサンシェカが持つ端末を取り出すと中に収められた情報を抜き出す。
全ての操作は一分も掛からずに終わり目的の情報を得られたサリアはサンシェカを拘束しているタイタンの手を切り裂き身柄を解放してから端末を返した。
「第二小隊、彼らを手伝ってあげなさい」
『了解しました』
サリアはそれだけを言うと再び移動を開始した。
後には何が何だが分からないサンシェカと二人の遣り取りを見守っていた仲間達が残され──その後に現れたAWの姿を間近で見る事になって更に彼らは驚いた。
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