第3話 サイコパスについて考える回
住宅街の公園にやってきたモコローとロック。
「発電所というより、電波塔とかじゃない?異常になってるのは」
「確かにそうかもな。だが、どちらにせよ、行くことができるのか?
どこの発電所や電波塔なのかもわからんのに」
「えぇ………あ、なんか来た」
彼らの前にハンマーを持った亀が現れた。
「ひゃははははは!あれ〜、子猫が2匹おるぞ〜?」
「え、猫?」
「弱者って意味じゃねーの?」
「えっとなぁ………その、まぁそんな感じ……あいや!なんでもない!
ところでぇ、テメェら、ここへ遊びに来たのか〜い?
ここは地獄だよぉ?早く帰ってゲームでもしてな!w」
亀は不敵な笑みを浮かべて、ハンマーを構えた。
ロックは思った。
「(何考えながら話してるんだこいつ??????)」
「おい何しらけてるんだよ〜。ねぇ?
俺のそばに近づくな?じゃないと遊んじゃうぜ?」
「ねぇ、その癖のある喋り方って、癖なの?」
モコローは亀に聞いた。
「え、いや俺サイコパスなんだよねぇ。お前らなんて蟻でしかないの」
「自分からサイコパスって言うの?w」
「は⁉︎笑うな!俺はサイコパスだぞ!」
「おいサイコパスかどうかで喧嘩すんなよ!」
ロックは2人の間に入った。
「ほら、落ち着けお前ら」
「え、どいて⁉︎ロックだって落ち着いてないじゃん!」
「え、どゆこと?(マジでどゆこと?)」
「おいモブは黙れ」
悲報、ロックはモブ。
「否定はしないから泣くのは肯定してくれ」
「ちょ、ロック!まだこの小説始まったばっかなのに、こんなとこで足止めくらっちゃ、ダメだって!」
「お前らが俺が泣くの肯定すれば良いだけの話だ(泣)」
「もうすでに泣いてんじゃん」
亀はだんだん痺れを切らして、突然怒鳴った。
「とにかく、俺の名前はぁぁぁ、ハンマード!サイコパス王に、俺はぁぁ、なr」
「それ以上喋るなぁぁ!!!!!!」
ロックがかき消すように叫ぶ!
「2人ともうるさいうるさい!」
「おい俺はサイコパス王になるであろう、未来ある若者だぞ?お前、人の夢を潰すつもりか」
「逆にそれが夢とかお前の親知ってんの?」
「知ってる」
「親の顔が見てみたい」
「俺の親俳優だから顔見たことあるだろ」
「え、うせやろ」
「マジだよ」
「じゃあ誰だ?」
「スーパーカメレオンで有名なカメレだよ」
「知らんその人……」
「僕は知ってるよ!」
モコローは反応した。
「お、マジ?」
「月曜ドラマの[なんで月曜にドラマねぇの]に出てるよね」
「テレビ業界に喧嘩売ってそうなドラマだな……」
「へぇ、マジか知ってんのか。いつも親がお世話になっております」
「急に律儀になったけどお前が言うべき立場じゃねぇ」
「とにかくお前らは俺が遊んでやるよ」
ハンマードはハンマーを振り回した!
「おりゃぁぁぁぁァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァaaaaaaaaaaaa」
ゴウンゴウンゴウンゴウンゴウンゴウンゴウンゴウンゴウンゴウンゴウンゴウンゴウンゴウンゴウン
「うぉっ⁉︎危ねぇな!」
「すごい風を感じる」
「そりゃそうでしょ〜。俺はこのハンマーと40年過ごしてるんだからさぁ」
「長っ…………ってか待て、お前40歳以上で未来ある若者って自称してんのか⁉︎」
「えっ、痛っ………」
「え、あヤバ、バレた」
「ってサイコパス気取りしてる時点で僕は痛いと思うよ」
「それは俺も同感だ」
「チッ、まさかバレるとはなぁ……。30年くらいサイコパスを演じ続けたが、まさかバレるとは」
「逆に30年も一緒にいた人たちは頭か目が悪いのか?」
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