第1-2話 渡部の憂鬱
先日一番の友人の上村に出張土産を渡した
あいつはセンスのある人間だからこんな物も使えよう、と絶妙に気持ちの悪い大きさの器を送った...が
まぁ、その...至極妥当ではあるが文句を言われてしまった
メールで十数行にも渡る不満と
まるでお前のような体型の器だ とまで言われてしまったが...そこまで言わずとも良いだろうとも思う
まぁあんな物を送った身が言えることでは無いが…
それにしても気になった事がある
俺はそんなに丸いか...?と
まぁたしかに小学校から高校3年の夏まで十一年半にも渡って柔道に打ち込みガタイはいいほうではあった
それから約10年経とうとしているから筋肉は落ちているかもしれない、がそこまででもあるまいと、一人暮らしを始めた時なんとなく買い、洗面所の片隅で埃を被った型落ちの体重計に乗ってみた...
結果はなんともまぁ...ついつい声が出てしまうレベルには散々な物だった...
まぁ無論...俺は数年ぶりの運動を決意した
そういえば件の器はどうなったかと聞いてみると
奴の職場の教室で花が生けられたらしい
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