悪魔と天使
青年の家の屋根
悪魔が座っている。
そこに天使がやって来る。
悪魔
「最近、こーゆー奴が多いんだよ。」
天使
「良いじゃない。儲けだよ。」
悪魔
「でもなぁ、何か味気ないんだよなぁ。」
天使
「不味いの?」
悪魔
「いや、食べてる気がしないって言うか何と言うか……。」
天使
「量より質って事かぁ。」
悪魔
「可哀想になって来るんだよ。生き地獄って言うまで頑張ってるのにさ。」
天使
「……。」
悪魔、泣く。
天使、悪魔をそっと抱きしめる。
天使
「悪魔は悪魔の仕事をすれば良いんだよ。」
優しい光に包まれる二人。
少し立派な身体になる天使。
若返り、小さくなった悪魔。
悪魔
「俺は何を……?」
悪魔、天使に気付く。
悪魔
「お前、天使じゃねぇか!こっち来んな!」
逃げて行く悪魔。
天使、笑って飛び立つ。
(終わり)
悪魔の契約 @yuzu_dora
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます