あとがき

 まずはこのような面白い機会を設けてくれた太刀川るいさん、ありがとうございました! ツイッターでこの企画の告知が流れてきたとき、マジでヤッター\(^o^)/ってなりました。ほんとに嬉しかったのが、「企画内容」でみんなでプロンプト見せっこしよ(意訳)みたいなことを書いてくれたことです。いろんな人のいろんなやり方を見たり、見てもらったりができる場を用意してもらえて、ちょう嬉しいです。ありがとうございます!


・利用AI:

ブラウザで使えるChatGPT(3.5、4.0両方)

OpenAIが提供しているGPTのAPI(gpt-3.5-turbo、gpt-4)

翻訳のときにDeepLをちょびっと


・利用レベル:5(一章単位の文章すべてをAIに出力させる)

 ただし、プロットはほぼ人間が書いています。


・全体像

人間の作ったプロット

↓GPT-4.0にブラッシュアップさせる(prompt-1)

GPT-4.0が書き直したプロット

↓人間が微修正

プロット最終版(J)

↓GPT-4.0に英訳させる(prompt-2)

プロット最終版(E)


プロット最終版(J)

↓GPT-4.0に日本語で小説を書かせる(prompt-3)

生本文(J)


プロット最終版(E)

↓GPT-4.0に英語で小説を書かせる(prompt-4)

生本文(E)

↓GPT-4.0に日訳させる(prompt-5)

生本文(Eの日訳)


生本文(J)と生本文(Eの日訳)を並べて、よりイイ感じのほうの文章をツギハギ

あきらかにヤバい箇所を手で修正して提出作完成です。


※手で修正した箇所

性別を間違えている個所、いきなりシンギュラーが人間であるとネタバレくらった箇所、シーンのつなぎ目で場面転換がおかしくなっている(場所が戻ったりしている)部分です。

表現が翻訳まんますぎて微妙なところは、GPTに個別に指示して修正文章を書かせました。字下げなどの体裁は今回は修正していません。GPTの文章をご堪能ください。


・利用してみた感想:

 プロット立てて本文に着手したのが今日だったので狂ったように焦りまくっていました。実際プロットさえ立てれば本文出力はAIがやってくれるから余裕ッショ、と思っていたのですがそんなことはありませんでした。ここで~~~突然の~~~~AI小説あるあるッ\(^o^)/


【ハッピーエンド至上主義】

なんか知らんけどハッピーエンドにしたがるッ

「困難な出来事を盛り込んでください」とか言っても後述のガバ解決で誤魔化されるッ

【新しい世界至上主義】

なぜか「彼は新たな世界へと旅立った」「彼は新たな冒険に向かった」「未知の待ち受ける未来へ…」みたいな結末になりがち! これもハッピーエンドの亜種なのか?? 謎は尽きない

【困難の解決方法がガバガバ】

なんか知らんけど困難な事象の解決方法がガバガバ

だいたい都合のいい何かしらのイベント/アイテム/仲間とのキズナ(‘_’)で解決されてしまう! 具体的な解決方法はいっさい示されない!「解決したので、解決しました」みたいな現象が横行するッ! 仲違いなど、本来ならそこそこ重めのイベントがあったとしても、「気持ちが通じ合った」「信頼を確かめた」などの数語で事象が解決…おまえマジか…

【びっくりするほどダイジェスト】

困難ガバ解決のせいもあって、展開が超ハイスピードで進むッ

新しい登場人物や、新しい困難が生えてきても、主人公は何事もなく受け入れたり乗り越えたりする!○○の場面まで書いてください、と指示してもガン無視で続きを書いてしまう!この情熱は~~~~誰にも止められないッ

【性格設定をいきなり開示する】

登場人物の性格を指示した状態で本文を書いてもらったときに、最初の段落でいきなり設定を開示しやがる!「太郎は妹に対して過保護」という設定をした場合、最初の段落で「妹に対して過保護な太郎は」とかをブチかますッ! そこは順を追ってさあ…

【ほかにも】

・あなた誰ですかというモブが突然生えてきて視点を奪っていくッ

・隠したい内容を地の文で平然とネタバレしてくるッ(「ロボットのふりをしたシンギュラーは」!!!)

・頻出語句ッ「と言いました。」「微笑みました。」「驚きました。」

・夢中になってAPI実行してたら利用金額が16ドルまで上がってたッ!!(※無料枠18ドルなのでまだ大丈夫)

・ギャグがツマンネー!「この文章をコミカルにしてください」の指示に対して「○○はコミカルに言いました」ってどういうリテイクだよ! こんかいのプロットは大爆笑確実のつもりで書いたんだ! これが面白くなかったらAIくんのせいだ!! ウギャアアアア


 ハア~~~ッ、ハア~~~~ッ、落ち着けええええ。落ち着くんだ…落ち着こう…もちろん良いところもありました。はい。まず、上記のような狂乱を乗り越えて、こういうプロンプトを書けばなんとなく思った通りに書いてくれる、というところまでできると、ほんとにあとはスルスル本文が生成されるということです。今回、自分が投稿したものは5200字くらいなのですが、これくらいの分量をだいたい1時間くらいで作ってくれました。(GPT-4のAPIは応答が遅く、再生成&プロンプト微修正を繰り返しているとこのくらいかかりました。)


 ですので、自分なりにこの企画に参加して思ったのは、いかに思い通りの文章を吐き出してくれるプロンプトにたどり着けるかっていう……あれ、書いてみたらマジで何言ってるんだレベルで当たり前の真実……ウウウ……


 最後になりますが、本作を読んでくださった方、ありがとうございました!



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