第24話 チュートリアル5
意気揚々と向かった僕達でしたが……
クマクマ&ミコトちゃんコンビにより、危なげなく拠点制圧完了。
到着し要した時間は僅か三日。
周囲の捜索、拠点の規模、人数確認に二日。
突入に一日、いや数時間。
ーー終了。
えっ、僕ですか?
何もしてませんよ。
やったことと言えば、牢屋までダンボールでスニーキング(こそこそ)侵入して
簡単に見つかり牢屋へゴー。
そこで同じ牢屋に入れられていた少女を庇い殴られてただけ。
まぁ、僅か一時間程度だったけどね。
その間にあのコンビが随時殲滅ってだけ。
当然、容赦なんて微塵も無かったです。
彼らはただ怒号か泣き叫びながら命乞いしてただけ。
深い森に自然に出来た洞穴を改築した拠点。
一応きちんと見張りはいたが酒を飲みながら雑談してた。
怠慢はイクナイ。
仕事はキチンと、コレジョウシキアルね。
……
怠慢な見張りどもは二人の放り投げた岩に潰され殉職。
声をあげる間もありませんでした。
二つあった出入り口はその岩で封鎖されることに。
ミコトちゃん&クマクマはそのまま突入。
彼等、最初は超絶美少女とウルトラレアキャラの登場に歓喜してた。
鴨がねぎをしょって来訪。
さらにおまけの鍋付き。
極め付けにはボン酢と締めの麺(冷やご飯も有り)の追加が到着。
喜ばない人など居ない。
だがふたを開ければ。
ミコトちゃんに近寄り襲い掛かった連中はというと。
彼女の豪腕ーーいや、細腕から繰り出された魔力の塊(物理)により撃沈。
結局誰一人彼女に触れることも出来なかった。
クマクマの相手してた連中は、速度を生かしたヒットアンドウェイの前に散っていった。
その後、その場の全員の生命息吹きが消えるまで念入りに消毒。
汚物は消毒だぁーーーーーーーっての?
百ほどのゴミは動かなくなっていた。
牢屋の攫われてた人達は、僕がこっそり持ち込んだ消音付き結界で雑音をシャットダウン
してたから問題なし。
視界にも醜く汚いものは入らなかったと思う。
あっ、そういえば一つだけやったことがあった。
全員救出したあと、拠点をくまなく調べていた時、偶然発見した隠し部屋に隠れていた
奴隷商人がいた。
その奴隷商人はごく普通の人族。
だけど身長百八十センチはあり、オークと見間違うほどの巨漢。
相撲レスラー?
いや彼らは筋肉の塊の上に脂肪があって太って見えるだけ。
それと違いこいつはただの脂肪の塊だね。
身体や豪華な服には、いたるところにゴテゴテに装飾されキラキラしてた。
ただ一言、悪趣味。
その産業廃k……ゴミを僕自身で始末したことかな。
方法は結構簡単だった。
まぁ、ちょっと考えれば誰でもわかる方法。
直接手を出せないなら間接的な方法で始末すればよいって気づいた。
パンが無ければって……いやこれはまったく違う。
それに王女はそんなことは言ってない。
その彼女は当時9歳だったようだから言うわけ無い。
抜け道ってのはどこにである。
プログラムのミスや納期で修正が間に合わなく。
そのまま出荷しバグが見つかるなんて良くあること。
有名な配管工が画面を飛び越え、別の場所に行ったりね。
あとは、二刀流で有名な剣豪の名の剣のやつ。
やってはいけないアレをガチャガチャとして無敵になったりするような抜け道
(合法ではないのでやらないで、壊れますよ)
まぁ、拠点を再利用出来ないように爆破するついでに、
奴隷商人に爆薬を巻きつけスイッチをポチッとな。
……押すだけの簡単なお仕事。
火薬も拠点からだし、エコってやつ?
何というか、燃えるものは汚いのに。
とても綺麗な花火(爆炎)だったね。
上手くいったのでミッションコンプリート。
ーーって、これで終了ではないよ。
拠点に囚われていた三十二人をどうするか。
十歳以下の子供、男の子十三人、女の子二人。
成人済み二十~四十前半(見た目)、男性六人、女性十人。
全員獣人、種族は色々。
猫・犬・熊・虎多種多様。
服などはまだまともなので、攫われてそれほど日数が経っていないのだろう。
匂いもそれほどきつくないしね。
最後に僕と同じ牢屋に入っていた女の子。
歳は十~十三歳の猫獣人。
彼女はとくにひどく、全身ボロボロでガリガリにやせ細っていた。
どれがけ長い時間ここに居たんだろうか。
どうみても死にかけている、内臓もまともに機能していないようで。
血色も肌色もヤバイ。
とにかくこの子の治療と他の皆には食事!!
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