第16話 閑話 新たな名前


 ヒロ〇です、いえキヨムです。


 突然ですが名前が変わることになりました。


 必死に名前を思い出したのにひどいです。


 百二十年忘れてましたが。


 それは些細なこと。


 確かにサイガ キヨムは前世の名前です、今は転生したので変えるのが普通、普通なのか?


 まぁ、それ以前にミコトちゃんからクレームです、単純に言いづらいって。


 ………………


 …………


 ……はぁ。



 それでは新しい名前を考えましょう。


「「おぉ――」」


 僕達の声が重なりました、ミコトちゃんとてもいい返事です。


 では、アーサーとかどうでしょう?


 ふふふ、名前付けるのは結構自信ありますよ。


「聖剣でも探したいのかの」


 いえ、テンション任せのノリで言いました。


 じゃあ、剣装備でランスロット!!


 視線が痛い。


 トリスタンってのはどうかな。


「円卓から離れい! どうせ元ネタF〇Oじゃろう」


 なかなか決まらない。


 と言うか、僕ばかり発言してる。


「何を言うのじゃ、ワシの完璧な名のダメだししておるのはおぬしじゃろう」


 いや、だって。……ねぇ。


 どこぞの薔薇騎士や仮面の騎士の名ってのは。


 それから数時間は経過したかな。


 僕はもうどうでもよくなっていた。


 名前なんて飾りだよ、偉い人にはってこれは違う。


 もう、オイでもオマエでもいいよ。


 じゃあ、KIYOMU の K。


 ケイでいいよ。



 ――決まった。


 決まってしまった、なんともあっさりとミコトちゃんも文句なし。


「ケイじゃな、よしわかったこれからよろしくじゃ ヌシ様」



 ――ってオイ!!

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