第14話 これからのこと2
僕達二人の間に多少ではありますが認識のズレがありました。
認めましょう。
ええ、ほんのわずかではありますが。
気にならない程度の些細なことです。
「…………どこがじゃ」
お菓子で言えばピッコ〇とピッカラ。
「〇ッコロはお菓子ではないじゃろうが」
バターピーナッツとバタピー。
「それはおなじものじゃ」
それではご飯で言う普通盛と、少し大目の盛くらい?
ほとんどわからないくらいの差ですね。
「わかりにくい例えばかり言うでない!!まったく違う、逆じゃ、真逆、百八十度のズレじゃろうが!!!!」
はぁ、目茶目茶怒られたよ。
どうやら僕の知る世界、地球の日本で言うところ。
世間一般では、週七日のうち五日働いて、二日休む週休二日制が常識らしい。
しかも一日の労働時間。
なんと八時間、残業含め十時間という。
しかもなんとなんと中休みに一時間は取るらしい。
ありえない。
それじゃあ、堕落するだけじゃ……
しかしなかには人を家畜扱いし、使い捨ての部品同然にこき使うブラック企業、ブラック職業といわれる。
月百時間オーバーのサービス残業は当たり前。
休日?
「休みだと、今月はもうすでに一日休んだろうが!!残り半月気合入れて働け」
「人間そう簡単にぶっ壊れるもんじゃネェよ、しゃべてる暇があるなら手を動かせ手を」
「ふ~~ん、ねぇ君。ノルマもクリアしてないこの状況で休みが欲しいの、へ~~え、すごいね」
「馬鹿言え、会社に貢献することだけ考えろ、俺はお前が憎くてーーーー」
などありがたい声援をかける上司も居るという。
なるほどねぇ。
多少、ほんの僅かではあるが納得できた気がする。
あっ、僕の今の状態だけど、前世の記憶と今世の記憶が交じり合い境があやふやになっています。
途切れ途切れではあるが地球の文化や名言も自然とでてきます。
決して危ない人や変な人ではないです。
転生前の働いていたことは、はっきり覚えてないけど。
ん?じゃあ僕が転生しての百二十年間、休まず働き続けてたのは…………少し働きすぎ?
いや、時々ではあったけど僅かな時間目を瞑り休んでいたよ。
当然手は動かしてたよ。
サボりは駄目、就業時間は一生懸命働く!!
問答無用でぶん殴られ、長時間正座させられ説教を受けた。
解せぬ!
それから数年?
ミコトちゃんの矯正ーーーーいや、修正でもなく。
そう、ありがたい・お・勉・強・を受け常識を学んだ。
人間(天使?だけど)働く時はしっかりと働き。
休む時は仕事のことは忘れ休む。
一日のうち六時間は睡眠をとるように。
適度な運動で身体を動かす。
食事は良くかんで。
挨拶ははっきりしっかりと。
体調管理は基本。
カレーには福神漬とマヨ。
らっきょうも可能。
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ラーメンに王道など無い。
ミコトちゃんを褒める。
ラノベ・漫画・アニメはバイブル。
-----------
歯磨きは食後すぐに。
メイドさんは文化。
-------ー
悪人に慈悲など不要。
かよわい女子供には手を差し伸べる。
ーーーーーーミコトちゃんの言葉は正義。
----あれっ?
苦労したけどこの世界について大分理解できた。
ミコトちゃん曰く。
創造神や神達は別として。
天使~上級天使達。
天使は善行を積んだ人間の転生体がほとんど。
寿命は無いが不死ではない。
自分達のことを地上の管理者などと勝手に言っている頭のおかしな連中。
ごく一部の例外を除き、すべての天使達は地上の遥か上に浮かぶ島々に住んでいる。
人類種に自分の持つスキルを与えその人物に貢献度(善行や行動に対するポイント)を集めさせる。
その際ポイントは与えた側の天使が受ける。
そしてそのポイントを神様ネットSHOP? で交換し。
日々暮らしている。
へえ~~何もせず悠々自適なんだ。
ニートかな?
それは置いておいてポイントってのはお金や電子マネーみたいなものかな。
んで地上の人々はスキルや加護をもって生活。
魔物や野生動物を狩って生活圏を守る。
レベル自体はない。
能力値はある、神殿でのみ神器で確認できる(お布施必要)
平民・一般人の各ステータス平均は百。
魔物はピンキリ各十程度~天井知らず?
通貨はテンプレの銅貨~金貨など。
※小銅貨=十円 中銅貨=五十円 (大)銅貨=百円
銀貨=千円
金貨=一万円 大金貨=百万円
一万~十万人規模の街だと一家四人で月金貨十~二十枚で普通に生活可能。
生活水準は場所により様々。
あぁ、言い忘れてたけどこの世界の名はアース。
地球じゃん。
基本は創造神が創った中世ヨーロッパベースを地域? ごとに独自の体系に。
魔法は当然ある。
異世界からの召喚者は、過去~現在それなりにいて生活水準を引き上げ独自の文化を築いている。
チート、知識チートってやつね。
異世界ラノベのテンプレの世界観が一番近い。
あまり覚えてないけど向こうの地球の話でもしてみたいな。
あと、場所によっては貴族制度や奴隷制度もーーーーなんかムカつく。
その数年で僕は成長ーーーー皆無だった。
身長もまったく変わらず低いまま。
背中の羽根は力を奪われたとき消滅してた、おかげで仰向けで眠れた。
だが、一般常識は完璧だ。
完璧だよね。
なんで死んだ魚のような目で目を逸らすの?
では、地上に向かうことにします。
僕達の旅はこれからだ!!
いや、終わりではないよ。
えっ、修行は続行?
なんで?
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