第7話 君(少年)の名は1
またまた切れそうになった龍ちゃんをなだめ。
ずずず~~と熱いお茶で喉を潤す。
「はぁ~~やっぱりお茶は良いね、あっ、出来れば大福なんかあれば最高なんだけど」
めっちゃ睨まれてしまった、すみません。
う~~ん。
僕ってこんな性格だったかな?
どうにもそのあたりは思い出せない。
――よし、僕はこんな性格だった……はず。
善良な、ごくごく一般的な住民(日本国民)……だった、と思う。
龍ちゃんにこの世界のことを簡単に説明してもらった。
この世界は、やはり地球ではなく異世界。
なんと地球の中世をベースに創られたと言う。
誰がって?
なんと、創造神、しかも地球の創造神とは違うこちらの次元の創造神。
なんか、世界を作る力がある神は創造神と呼ばれるみたい。
しかもその創造神達どうしは飲み友。
いや、飲み友って……。
――まぁ、いいけどさ。
しかし、神同士にもルールがあり。
相手の世界には直接、間接的にも干渉は出来ない(見ることは可能らしい)
まぁ、それで地球ベースではあるが。
サイズがかなり違う。
どれくらいかって?
簡単に言えば倍。
地球をまんま拡大コピーしたと言えばいいかな。
言えば、日本大陸らしきものもある。
実は僕が落とされそうになった場所がそこ。
サイズは倍だが、人間種の活動域は地球の半分。
それ以外は、険しく深い森、木がまったく生えていない、すべてが闇に包まれた岩山だったり。
雑草すら生えることも出来ない、寒暖差五十度以上の砂漠。
吐く息すら凍りつく極寒の氷の大地などなど。
ぶっちゃければ、人類種の活動域以外は魔物達の縄張り。
まさにファンタジー世界、あのラノベの世界観。
「まぁ、色々例外はあるがの」
「なるほど、勉強になるよ龍ちゃん」
キッッと睨まれてしまった。
はいはい、わかりました名前で呼ぶんですね。
「じゃ、じゃあミコトちゃんこれからよろしくね」
「――――!?!?」
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