番外編27 にゃーこや店長が教える豚汁レシピ

 はい、まずは材料!

 ・豚(ボア、オーク肉)

 ・ゴボウ

 ・ニンジン

 ・大根

 ・きのこ類

 ・白菜かキャベツ。両方でも。

 ・ねぎ

 ・赤味噌かミックス味噌

 ・出汁(鰹昆布出汁、川魚粉末出汁、鶏ガラ出汁でもOK)

 

 ここまでが基本の材料。後はお好みで。

 ・豆腐

 ・油揚げ

 ・玉ねぎ

 ・里芋

 ・ごま油

 ・唐辛子


 え、何で唐辛子って?味噌も様々あって甘い味噌もあるし、玉ねぎを入れると一気に甘くなるからな。まぁ、好みだ。


(1)さて、最初にするのはゴボウを洗うこと。

 よくどこまで洗ったらいいのか、皮は剥いた方がいいのか訊かれるけど、土を落とす程度でいい。皮に栄養あるから剥くなよ!

 で、洗ったゴボウは『ささがき』にする。ささがき、知ってる?こうゴボウの縦方向に切れ目を入れて、鉛筆のようにシャッシャッシャッと包丁で削って行く切り方だ。

 え、昨今では鉛筆なんて滅多に使わないし、カッターやナイフで削ったことがない?じゃ、今やってみろ。簡単だからな。

 お子様はピーラー推奨だ。薄く削れ過ぎて、食感がイマイチになるから、ウチじゃゴボウサラダに使う時にしかやらねぇけど。


 そういや、何かカッコイイ名前の鉛筆削りナイフがあったなぁ。親世代が持ってて。えーと、ひごのなんたら?ああ、「肥後守ひごのかみ」か。色んな種類のカッターが出てるのに、今でも売ってるのがビックリ。レトロブームもあって?

 

 ま、それはともかく、ささがきにしたゴボウは水に浸けて置く。アク抜きだな。


(2)次に、根菜類から短冊切りにして鍋に水と一緒に入れて沸騰させる。根菜類は水から。基本だな!ここで(1)のゴボウも水を切って入れる。

 面倒臭いからニンジンの皮は剥かねぇし、白菜やキャベツの芯も葉も一緒くたに入れるけどな!くたくたしてた方が好きなんで!


(3)そして、沸騰したら、ようやく、きのこ類と出汁を入れる。

 味見していい感じになるまでな。出汁に塩分は含まれてるだろうけど、好みで塩も足してくれ。豆腐、油揚げもこの時だな。

 あーっと、豆腐は水が出て来るから、濃い目の味付けにするか、水切りしてから入れてくれ。

 豆腐の水切りは電子レンジ…はこっちの世界にはまだねぇから、皿か何か重しを乗せとくだけだ。


(4)ひと煮立ちしたら、いよいよ豚肉投入。大きさは一口サイズでも食べごたえのあるサイズでも、それはもうお好みで。

 ブロック肉だとアクが出るから、ちゃんとすくった方が見映えがするし、雑味もなくなるぞ。

 ウチだと薄切り肉をキッチンバサミでビシバシ切ってるから、あんまり気にしねぇ。

 この時の肉はベーコンでもソーセージでも干し肉でも美味しいけど、塩味が強いから味の調節しろよ。当然、干し肉はちゃんと戻してからな!


(5)肉の色が変わった所で、いよいよ赤味噌投入!

 あっ!そのまま入れるんじゃねぇぞ!お椀に味噌を入れて、そこに鍋から熱い汁を注いで味噌を溶かしてから、鍋に戻す。

 火を消した鍋の上でお玉でやるのもありだ。洗い物が減るぞ!


(6)味見して濃ければ水を入れて薄め、薄ければ味噌や出汁、塩を足す。バッチリ味が決まったら刻みネギをぱらりと入れて、豚汁の完成だ!

 ああ、ごま油を入れたい人はここで、だな。肉が少ない時に入れるといいらしいぞ。


 一応は豚汁だけど、味噌汁だから具は何でもいい。好き好きだな。

 具材を炒めてから入れるレシピも多いみたいだけど、それも好き好き。豚から結構脂が出るから、落とす意味もあるのかも?



 さぁ、炊きたての白いご飯と一緒に召し上がれ。

 ゴボウと味噌と出汁のいい香りがするだろう?

 具だくさんだと栄養バランスもバッチリ。

 もっと時間がある時はメインのおかずや副菜や漬物を付けると、立派な一汁三菜だ。



 料理って難しい、と考えてるそこのあなた、そんなことねぇからな?

 手順通りやってれば、それなりに美味しい物が出来上がる、それが料理。

 更に、美味しい料理が作りたい場合は、火の通り具合だったり、その食材に対する扱い方を勉強したり、組み合わせて料理するとヤバイ食材を勉強してくれ。

 余程、料理センスがない人以外は上達するハズだから!


 ああ、それと香辛料、ハーブ類は下手に手を出すと地獄をみるから、覚えとくように! 


 では、健闘を祈る!



 ところで、「豚汁」って「とんじる」「ぶたじる」どっちで読みたい派?




――――――――――――――――――――――――――――――

近況ノートに写真あり→https://kakuyomu.jp/users/goronyan55/news/16817330667075461351



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る