渚の神朝食
今日は月曜日、二人が家に引っ越してきてから初めての登校だ。
昨日はダンボールの開封や棚などの設置を午前に行い残りの個人的荷物は二人に整理してもらって俺はダンボールを片付けた。
そして今俺は丁度朝食を作っていた。
「おはようナギ君」
「おはよう春香姉さん」
春香姉さんがピンクのクマのパジャマ姿でリビングに来た。
「早いねナギ君」
「春香姉さんこそ」
時間はまだ午前6時半、ここから学校まで歩いて2、30分だから8時には家を出れば間に合うからまだ1時間以上も余裕がある。
「いつも私が朝ごはんを作ってたから癖で起きちゃうの」
「(あぶね〜)今日からは俺が作るから明日からもっと寝てていいよ」
「ほんと?じゃあ。でも今日は起きちゃったから何しよう?」
「髪でも整えたら下の方少しボサボサしてるよ」
「本当だ、じゃあ私洗面所に行ってくる」
「了解」
春香姉さんがリビングを出て30分後、詩織が水色のイルカパジャマで降りてきた。
「おはよ〜〜」
「おはよう詩織ちゃん」
「おはよう詩織」
詩織は欠伸をしながら挨拶をし目を擦りながら椅子に座る。
「ん?あれ、今日は制服なんだねお姉ちゃん」
「うん、今日からナギ君が朝食を作ってくれるんだよ」
「え、ほんと?」
「そうだよ」
渚がタイミングよく朝食の乗ったトレーを運んできた。
「丁度できたから」
二人はトレーに乗っている朝食を食い入るように見る。
「美味しそう♪」
「こ、これが朝食・・・だと」
今日の朝食はベーコンエッグに味噌汁と少なめである。
「んん〜〜美味しい〜〜」
「これが朝食なんだ・・・・・・もう野菜じゃないんだ」
春香は満面の笑みで食べ詩織は噛み締めながら泣いて感動している。
「それとクロワッサンとフレンチトーストがあるけどどっちがいい?」
「「クロワッサンにフレンチトースト!?」」
「あ、ああ実は昨日の夜に生地を仕込んで置いたんだフレンチトーストもクロワッサン何度も作ってるから大丈夫だけど」
「私フレンチトースト!!」
「じゃあ私はクロワッサンで」
「おう」
渚はまずクロワッサンから取り組む。
昨日から三角の状態に切ったまま取っといたので後は綺麗に丸めてバターを塗ってトースターに入れる。
次にフレンチトーストだがこれは卵1個に対して牛乳100mlに砂糖を大匙1を入れて混ぜる。
後は食パンに卵液を浸してレンジで両面を温める。
次にフライパンにバターを投入してパンに良いぐらいの焦げ目がついたら完成。
クロワッサンもそろそろ・・・・・・うんいい感じだ。
「はいクロワッサンとフレンチトースト」
「うわ〜〜」
「すごい」
二人は渚の料理スキルに驚きながらクロワッサンとフレンチトーストを食べる。
「「美味しい〜〜」」
「ありがとう」
「いや本当に美味しい」
「そうよ!」
料理を母さん以外に食べてもらったことがないから褒められるのは初めてだからなんだかむず痒いな。
それから渚も朝食を摂り食べ終わる頃には7時半になっていた。
「じゃあ詩織ちゃんとナギ君は着替えて来て片付けは私がやるから」
「ありがとう」
「ありがとう」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます