女性のプライバシーは最重要

「ふーーなんとか日が落ちる前に終わったな」

「疲れたーー!!」

「そうねー」


詩織はソファーにダイブし春香は椅子に座り休む。


「じゃあ二人が休んでる間に晩飯の準備しますか」

「え?いいのナギ君?」

「ああ昼は春香姉さんにご馳走になったし夜は俺が」

「そう?なら甘えるね〜」


渚は昼の余り物と買っておいた牛肉を使いハンバーグを作った。


「ん〜〜美味しい」

「おかわり!!」


春香はしっかりと味わいながら、詩織は昼の空腹を埋めるかのようにバクバクとおかわりをする。


「ご馳走様でした」

「ゲップ、ご馳走様でした」

「お粗末さま」


春香は食後のお茶を飲んで詩織は可愛いゲップをして腹を撫でる。


「ナギ君お風呂沸かすね」

「お、ありがとう」


渚が食器を洗う中春香は風呂を沸かす。

そして詩織はというと。


「あったあった」


渚が晩飯を作っているときに玄関から運んでいた荷物を整理していた。


「これまだ読んでなかったのよね」

「ん?それは・・・」


洗い物を終えた渚が詩織が手に持つ雑誌を見る。


「うん、そうよ。美由紀さんの『フェアリー』よ!」


詩織が持っていたのは義母である美由紀の雑誌だった。


「それ今月号か?」

「そう!毎月これを楽しみにしてるのよ!」

「そういえば母さんのファンって言ってたな。春香姉さんと読まなくていいのか?」


姉妹なら二人で読むと思っていたが?


「姉妹でファンでも別々に買うのよ。姉妹でもなんでもシェアするわけじゃいのよ」

「二人ともお風呂沸いたよ・・・って!詩織ちゃんずるい!!私にも見せて!!」


風呂を沸かし終えた春香が乱入してきた。


「ちょっと、自分ので読みなさいよ!」

「まだ私買ってまいも〜〜ん」


なんだかんだ仲は良いんだよな。


「あ、ナギ君先にお風呂いいよ」

「え、いいのか?」

「たくさん手伝ってもらったもん」

「そうかなら先にいただくよ」

「うん・・・・・・ほら、詩織ちゃんお姉ちゃんにも見せなさ〜〜い!!」

「だ、抱きつくなーー!!!」


仲の良い姉妹のてぇてぇを聴きながら渚は風呂に向かう。


「あ“あ”、疲れた〜〜」


渚は身体を洗い終え風呂に浸かり腕を伸ばす。


今日は疲れたけど二人の色んなことが知れたな。

春香姉さんはお姉さん感があって家庭的だと思ってたけど料理は要注意。

詩織は生意気な娘だと思ってたけど気がきいたり表情が豊かだとか。

・・・それでも多分まだ彼女たちの一面でしかない・・・・・・弟としてそして兄としてもっと二人のことをしっていこう。



渚は風呂から上がり洗面所に置いてある部屋着に着替えてリビングに行く。


「おい、あがったぞ・・・!!」


二人に声をかけた瞬間何かが顔に飛んできた。


これはなんだ?


手にとりそれを見る。


「こ、これって・・・した」

「見るなーーー!!!」

「ぶへっ!!」


詩織が渚に飛び蹴りをかまし渚の持つ下着をひったくる。


「痛ってて・・・」

「み、みた・・・?」

「もう詩織ちゃん飛び蹴りはダメでしょ」

「そもそもお姉ちゃんが・・・・・・!!と、ともかく渚見た?」

「・・・えーと、黒はまだ早くないか?」

「い、言うなーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」


キーーン


「お“お“ま、それは・・・・・・」


バタンっ


渚は二撃目をくらいとうとう意識を手放してしまった。


どこに食らったかは想像に任せる。







今日の夜8時にも短いのあげます

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