03 赤の柱 燃焼大陸



 燃える炎が立ち上る

 あちこち 地面から

 噴きあがる


 赤の柱がそれを見ている

 監視をするようにじっと見ている


 消せない

 滅せない

 どかせない


 その炎は大陸を燃やす

 けれどどうしても


 なくせない


 エネルギーを作り出す

 枯渇させないようにして


 人々の生活を支えなければ

 人は豊かでいなれば


「生まれてきたからには幸福でいたいでしょう?」

「幸せになったならば不幸にはなりたくないでしょう?」


 だから燃やし続けるのです

 後の事など考えずに

 それが大陸を燃やしていると目を背けながら

 そうしてきっと燃え尽きるのです



「ストーリー」


 いつかきっと僕たちの地面は灰になる。

 燃えて、消えてしまうだろう。

 それでも僕らはやめられない

 この豊かさを手放せない。

 なぜなら人生は幸せでなければならないと、そう決められているから。


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