04 黄の柱 永眠大陸



 黄金に染まる世界に眠ろう

 体をここにおいて 自由になろう

 行きたいところに 行けるように

 やりたいことができるように


 命が一つしかないなんて 不自由過ぎるから

 体が一つしかないなんて 不自由がすぎるから

 一つしかない人生を満喫するために

 やりなおしのきかない人生を謳歌するために


「体があるなんて不便でしかない」


 黄金の世界で 黄色の柱が佇んでいる

 人々は眠る 柱の中で


 もっと先へ

 もっと遠くへ

 もっと何かを

 もっと手に入れたい


 果てを知らない

 高さを知らない

 限界を知らない

 

 そういったものでありたいから


「体なんて不便でしかない」


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