第40話 始祖皇帝化
始祖皇帝化は僕の思い入れ以外にも、眷族化に命名でも始祖皇帝化が発動するらしい(改名で無く、今の名前を改めて僕が命名するとどうなるのか? 迂闊な事は出来ないが誰かに試してみたい)
「アラン皇帝! 私はどうなったのですか?」
「僕がサイカと命名した結果、カンミ、ビオラに次ぐ3人目の始祖皇帝化した様だ、僕とほぼ同等の能力にサイカは成ってる」
「カンミ様、ビオラ様と同じ? アラン皇帝と同等の能力? わ、私はどうすれば良いのですか?」
「サイカ子爵、カンミ様やビオラ様と同等と言う羨ましい進化しながら、何を狼狽えて居る!! 不満が有るなら私と代われ!!」
「ネゴロ伯爵、確かにこの状況は良くない、吸血鬼ハンター仲間に上下は無いが、指揮を取る必要のある人材は優れて居ないと……始祖皇帝化をネゴロ伯爵で試したいが、志願するか?」
「アラン皇帝! 是非お願いします!!」
「では、そこに座って力を抜いて、アラン皇帝が『ネゴロ』と改めて命名する!!」
「おっ?? 身体が軽く感じる?」
「丁度美しい夜だ! 夜空にとびたつ! 着いて来い」
僕はキラキラ美しい夜空に飛び立った。
直ぐ後ろをカンミとビオラが、少し遅れてネゴロとサイカが着いて来てる。
「わぁ~~っ!! 夜空を私は飛んで居る!!」
「意識して飛ぶと、素晴らしさ万倍です!! アラン皇帝の眷族になれて、幸せで有ります!!」
◈ ◈ ◈
コムラ砦市の強化、吸血鬼ハンターの人材充実が進む中、エンター侯爵自ら使者になり、高速ゴーレムカーで砦市を訪れた。
***
一月前カンミに書状が届いた。
「アラン様、父エンター侯爵がアラン様に目通り願って居ります。お許し願えますか?」
「エンター侯爵様が? まどろっこしい事しないで会いに来れば良いのに」
「アラン様は無自覚が過ぎます! 父エンター侯爵がアラン様に会いに来ると言う事は、エンペラーバンパイアの皇国から、エンター侯爵一族が離反すると言う事で大事なのですよ」
「えぇ~~っ? そう、なの」
「当然です、アラン様は始祖皇帝を名乗られ、バンパイアの新な国、建国を行われて居ります! アラン皇帝に目通りすると言う事は! お分かりですね!!」
(僕は別に始祖皇帝なんて名乗って無いよ? 回りが勝手に言ってるだけだろう?)
***
との会話をした覚えがある。
エンター侯爵は側近2人を従え、僕の皇座の前に進み出て臣下の礼を取った。
「エンター侯爵、一族が我が皇国に加わると判断して良いな?」
「流石始祖皇帝アラン様、この老いぼれが謁見願っただけで、全てお見通しで有りますな! エンター侯爵一族アラン皇国に受け入れて欲しく、参上つかまつりました」
「エンター侯爵歓迎する! 後程吸血鬼行為を収める処置を一族全員に行う!」
と言う訳で、僕にカンミ、ネゴロとサイカの四人は、エンター侯爵一族2万人の処置に追われた。
エンター侯爵と側近2人ウアテ伯爵とサアテ伯爵の三人は、僕が処置に命名して始祖皇帝化させた。
「うっ? これがカンミの言って居った皇帝化? 力が沸き出て弾けそうだが、身体が何故か軽い」
「今なら始祖皇帝と同じ、空を飛ぶことが可能になった」
「ま、まことか? 始祖皇帝アラン様とは真の話で有ったか! 惚れたカンミの戯言と思って居った。我が身まで始祖皇帝の能力を! 感無量だ」
僕はバンパイアなんだけど、吸血鬼ハンター始めました 犬時保志 @ysxyz
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