第26話 対バンパイア防衛砦

 2000の超人化に軍組織編成に3日も掛かりました。

 と言ってもビオラが超人に変え、カンミが軍組織編成してくれて僕は付き合っただけ、居ただけです。


 居城は出来たが、運営は僕では無理です。

 変に僕が口出ししない方が、今まで通り上手く行くでしょう。


「アラン様、この後どうされます?」

「ミスダ町へ皆を迎えに行く」

「アラン様、ミラノ市は魅力的ですが、下級バンパイアからの防衛砦として、ミスダ町を強化すべきでは無いですか?」

「ミスダ町をどうしたら良い?」


「2000の強化兵と1500の従者兵をミスダ町に駐屯させ、対バンパイア防衛砦化する事をお勧めします」


「3500の兵の食料、ミスダ町では賄えないだろ?」

「その為にも大隊全て駐屯させ、食料を自給させます!アラン様が命令すれば疲れを知らない農作業従事者になります」

「上手くいくかな?」

「農作業させ収穫までは、貝拾いさせて貝を食わせて置けば良いです」


「分かった、それで行こう」

「下っぱとは言え、ズレ騎士爵をアラン様が討伐されました、異変にコズラ侯爵が気付かないはずが有りません、男爵級で様子見を行うと思われます!急いだ方が良いと思います」



 カンミの予想は侮れ無い、僕達と超人兵2000が急ぎミスダ町に向かう前夜、既にゴ村にコズラ侯爵の命により、ズゴ男爵が調査に来ていました。

 下級貴族とは言え、コズラ侯爵が送り出した腹心、村人全員が上級バンパイアの操り奴隷になって居ることに気付いたようです。

「こんな強烈な操りが出来るのは、伯爵以上…しかしこんな辺境を訪れる上級バンパイアは居ないはずだ、コム村は無人になって居ったのも気になる…明日は人の町ミスダと言ったか?少し脅してみるか」

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