第23話 ミラノ城
閉じた門を飛び越えるのは僕達には
「サテラ、フラネ、言って置くけど吸血行為は禁止だよ!低級バンパイア量産しないためだから、殺すのも流血させないよう慣れない二人は血を見て理性を無くすかも知れないからね!」
「「はい、殺す時はエナジードレインにします」」
「破壊衝動解消に捻り殺すのも良いかも」
「「ご配慮有り難う御座います」」
とか会話してる間にミラノ城に到着してました。
辺りは薄明かるくなってきて、僕達の目には白い外観の美しい巨城がハッキリ見えています。
「人間は破壊しても、城は破壊しないよう!僕達の居城にするつもりだからね!」
ミスダ邸も気に入ってたけど、この城を見ると居城はこれしか無いと思ってしまう。
「皆ここを居城にするには、管理させる使用人は欠かせないよ!良さそうな使用人は殺さないよう気を付けて
呑気に言ってるが考えると凄く冷酷な命令してるような…ま、良いかカンミを先頭に皆城内に飛び込んで行ってる、僕も遅れないように侵入しました。
数人の不寝番は声を出す間も無く瞬殺され、場内は静寂そのものです。
カンミとビオラは、戦闘のプロ集団が休む兵舎に向かいました。
僕はサテラとフラネの後を着いて行く。
行き先は……厨房でした。
あぁお腹が空いてるのか、って燃費悪すぎだろ!常に腹ペコ状態なのか?
「厨房の皆さん、ご馳走してくれたら命は助ける」
20人の料理人が一斉にサテラとフラネを見て、一瞬で操られたのか一斉に料理を再開してる。
競うように料理を作り、出来立てを二人に貢ぐ。
出された料理を次々平らげ、それでも満足して居ない様子です。
⦅二人は気の済むまで食べてて⦆
聞こえないように小声で言って、主寝室に向かいました。
あの欠食児童から料理を取り上げたら……恐怖しか感じられないよ。
「さて困った…僕は迷ってる」
案内無しで初めての場内は迷宮のようです。
入った事は無いけど、噂に聞くダンジョンよりもっと複雑な構造をしています。
サテラとフラネが迷わず厨房に行き着いたのは匂いのお陰でしょう。
なら僕だって匂いを頼りに!クンカクンカ……この匂いは!
「カンミ!」
「あら?アラン様?こんな所で何してるの?」
迷ってたとか恥ずかしくて言えない……。
「アラン様、迷っていらっしゃたようですね」
ビオラに図星刺されました。
エンペラーバンパイアの能力に心が読めるとか有ったっけ?
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