第19話 カンミの眷族【1】

「アラン様?どうされましたか?」

「二人の娘見目が良いね」

「はい、綺麗な娘達ですね…それで?」

「カンミは上級バンパイア、吸血で眷属作れるよね?」

「はい」

「カンミは僕と色んな事を試して、僕と同等のエンペラーバンパイア能力の持ち主だ、今のカンミが吸血で眷属作ったら、眷属はどんな能力を引き継ぐか気になって」

「耐えきれずショック死しますよ」

「ショック死するなら後腐れが無くて良い、成功しても失敗してもどちらでも良い結果だよ」


「……アラン様がそう言われるなら、この二人処女旨そう!吸血行為は凄まじい官能が…そこの部屋で、寝室で試してみます!覗かないで下さいね!」

 カンミは一睨ひとにらみで二人の娘を操り寝室に消えた。

 押すな押すなじゃ無いよね、覗き見するとカンミとの関係が壊れる気がする。


 寝室から獣じみたあえぎ声が聞こえて来る。


「ビオラ、使用人を調べる!着いて来て」

「は、はい!アラン様」

 あんな声を聞いてると変な気持ちになるよ。

 ビオラと大急ぎ離れて行きました。


 コムラの仕事か、パンジの弟ハンスがやってくれたのか、職業別に纏めてくれてる。

「メイド部屋ですね、どうします?」

「操って本心を聞き出す、クズ騎士爵に嫌悪を持ってて不正を働いた事が無い者を超人にして!僕も本心聞き出す手伝いするよ」


 操ると本心をさらけ出してくれる、一人ずつ質疑は時間がかかるが20人のメイドの内、5人に吸血鬼ハンター化処理を行った、ビオラが。


「おぅ!仲間を増やすか?」

 僕達の警護のつもりか、好奇心のためかジジババ隊が着いて来てる。

「館運営は信用置ける仲間にやって貰いたいからね」

「儂らが住みよう成るなら、面倒そうじゃがアラン様ビオラ様宜しく頼むじゃ」

「アラン様?残りのメイド15人は、うちらで処分する?」

「いや、この娘達悪人じゃ無い、反発より迎合して生きて来ただけの普通の人間、仲間になったメイドに任せる」


「そう、詰まらん」

「ん?フデバア、このメイド達に恨みでも有る?」

「無い、ただ若くて綺麗なのはうらやましい、いじめたくなる」

(超人化で人間より、バンパイアに考えが近くなった?)

「年を取ると、若さに羨ましさと共に嫌悪も感じますじゃ」

(安心した、老人特有の屈折した感情か)



 執事詰所に10人執事がいた2人ミスダの手の者と判明殺処分した、8人の内無条件で仲間にできたのは一人だけでした。

「センバ執事長を命ずる!7人も吸血鬼ハンターになれるよう、センバに従え!」

「「「「「「「はっ!」」」」」」」

 この調子なら近い内に超人化してやっても良さそうだな。


「アラン様!カンミさんの結果凄く気になるのですが…」

「僕も実は気になって…もう声を掛けても大丈夫かな?行ってみるか!」

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