僕はバンパイアなんだけど、吸血鬼ハンター始めました

第15話 ソド村とゴ村【２】

「姉ちゃん！」「ハンス…バンパイアになっても変わらないね」

「今回も貢ぎ物にされず良かった、そこの旅人達には気の毒だけど」

「ハンス！変わり無さそうね」

「あれ？ビオラ姉ちゃん？皇帝様に献上されたはず」

「アラン様の眷族にして頂いて、今は吸血鬼ハンターやってる！アラン様がズレを消滅させた！ハンスは自由の身よ！」

「自由の身って言われても、俺は低級バンパイア…元には戻れない」

「あぁ、それなら私が何とか出来るかも、任せてくれる？」

「ズレ様が消滅したなら、パンジ姉ちゃんはもう大丈夫…俺はもう消滅しても良い」

「死んでも良いなら、私に任せて！そこに座って力を抜いて」

　元々人間らしさが残って居て、ズレの呪縛から解放されたハンス、低級バンパイアのズレが施したバンパイア化ごとビオラはエナジードレイン！僅かな人間因子でハンスは消滅を持ちこたえて居る。

　エンペラーバンパイアと同等のビオラの体内で低級バンパイア因子は消滅、取り込んだエナジーを手放す、エナジーはハンスに戻って行きました。

「あれ？あれれ？俺どうなった？辺りが急に明るくなって、力が溢れる！！」

「おめでとうハンス！人間に戻って超人『吸血鬼ハンター』の仲間入りだよ！」

「アラン様の眷族って、バンパイアじゃなくなって、超人吸血鬼ハンターになったって事か？」

「そう言う事、皇帝に献上され絶望してた時、アラン様と出会え私の人生が変わったの！！」

「ビオラ？ハンスに何が起こったの？」

「チンピラバンパイアの因子を消滅させ、人間に戻したの」

「ビオラちゃん？言ってる意味が分からないよ？」

「難しく考えないで、アラン様の仲間にして頂いて、力を授かったの！誰でも超人に出来るのは私だけの力だよ」

「私も超人、吸血鬼ハンターになれる？」

「パンジちゃんが望むなら、お安いご用よ」

「なら、今すぐハンスと同じにして！」

　一応アラン様の許可と…アラン様が頷（うなず）いてる。

「そのまま力を抜いて、そう直ぐ終わるからそのままで居て」

　モンジイ達と同じ処置を施しました。

「ビオラちゃん！身体が熱い！！」

「直ぐおさまるから、安心してパンジちゃんもこれで超人だよ」

「姉ちゃん！辺りが急に明るく見えるだろ！」

「うん、昼間みたいに明るい……あっ！熱く火照るのが治まったわ」

「今からパンジちゃんも吸血鬼ハンターだよ」

「おい！隣村のビオラだな？何があったか知らんが、役に立ちそうだ！儂の女にしてやる」

「寝言は寝て言え！！ゴミ村長！」

「小娘！優しく言ってやれば付け上がりおって！！ではお前の仲間と一緒に奴隷にしてやる！！」

「アラン様、聞きました？この村滅ぼして良いですか？」

「ビオラ、操れるでしょ？殺さずに希望通り操って奴隷にするよ！協力して」

　僕とカンミが２０人ずつ、ビオラが女子供１４人、５４人のゴ村住民を一瞬で奴隷に変えました。

「えっええ！！ビオラちゃん？恐ろしいゴミ村長達に何が起こったの？」

「希望通り奴隷に変えたの！」