第13話 超人集団

 コムラさん達5人の男性も結局私が処置しました。

 村人達9人恐く無かったのでしょうか?私なんかに身を任せて。


 数日前の私と一緒なのかな?自分に絶望してどうでもよくなって…何でも良い強くなれるなら化け物バンパイアで在っても変わりたいと深く思ってた。


「ビオラちゃん…いや、ビオラ様!動かない儂の身体、夢も希望も無い暮らし、バンパイアどもに操られる事を思えば死んだ方がましと思ってった、それが今は力強く自由に動く身体!ビオラ様には何と言って感謝すれば良いか!!ビオラ様の為なら何でもしますじゃ」

「私も!」「ウチも!」

 自由に動く身体がうれしいようで、辺りを駆け回り踊ってたお爺さんとお婆さんが私の手を取り、涙ながらに言ってくれました。

 お爺さんの名前はモン、ちょと上品なお婆さんがフデ、無邪気なお婆さんがスエと教えてくれました。

 後4人の男の人の名前きかなくっちゃ。

 吸血鬼ハンターの仲間になったのに、名前を知らないなんて。



「ズレとか言ったあの騎士級、そこそこの剣持ってました」

「剣はナマクラでも貴重、全て回収して置いて!」

「はい!弾みで折ってしまった剣も回収しました」

「カンミ、ビオラが処置した村人達、面白い事になったね」

「人間だったビオラならではの結果ですね、バンパイアの眷族で無く人としては変化無く…超人と言って良い者に変えました」


「ビオラがやったのと同じ処置、同じ量のエナジーなら僕でも出来るだろうか?」

「同じ処置をしても、私やアラン様ではバンパイア化させてしまいます、ビオラだから出来た事と思いますよ」

「残念ながら、そうだろうね……これからの希望者はビオラに任せるか」

「では、私はコムラ達に剣を配り、戦闘訓練させます!」

「あぁ、頼む」


 カンミは指導が上手だ、コムラ達は勿論ジイちゃんバアちゃんもあっと言う間に格好が着いて来てる。

 ぼくの出来る事……戦闘指導は無理!朝食準備…出来ない!

 分かって居た事、僕は役立たずだね。

 このままでは駄目だ!朝食準備してるビオラとタキの所に近付き。

「何か手伝う事ある?」

「アラン様!お腹空きました?もう直ぐ出来ますので、腰掛けてお待ち下さい」

(そうだよね、僕は邪魔になるよね)

 いじけるアランでした。

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