第十七話、友情にゃ
「……なるほど?形勢逆転という奴か。なら、素直に
そう言って、盗賊の頭は懐から
だが、そんな盗賊の頭を素直に逃がすつもりはないようでカルロは神剣を構えて盗賊の頭を
「逃がすと思うか?俺の友達を散々痛めつけたんだ。そのツケを
「逃げるさ。この俺が何の
瞬間、盗賊の一人がカルロに
どうやら、目くらましのようだ。その閃光をまともに食らったカルロは
やがて、ようやく目が
……いや、用意周到過ぎる。
「……逃げられた、か。ダム、大丈夫か?」
「うにゃ、大丈夫にゃ。それより、どうして
「アリサとミーナに言われてな。どうやら二人には俺の
「……にゃ?カルロの内心?」
「ああ、やっぱり俺にはダムを
「……うにゃ。そうか、にゃ」
「ああ、そうだ」
そう言って、カルロは僕を
「うにゃ?何をするにゃ……」
「ダムはさっきまで単身盗賊達を相手にしていただろう?だったらかなり
「……う、うにゃ」
しかし、こうしていい
ううむ、これはかなり
……けど。
「カルロ」
「……何だ?」
「ごめんにゃ」
「だったら、今度からこんな
「……うにゃ、ごめんなさいにゃ」
謝る僕を、カルロは黙ったまま
その笑顔は、何処か暖かくて。
そんな、カルロに僕は心の中で礼を言う。
———カルロ、僕の
今は、カルロ達の友情が素直に
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