第十四話、カルロ視点
その日の夜、俺は外の空気を
そんな時、
「カルロ、こんな
「少し、考えを
「そう、ですか……」
アリサは何を
そんな彼女に、俺はそっと
「大丈夫だ。別に、アリサに言った事は
「はい、ありがとうございます」
そう言い、隣に立つアリサの肩をそっと俺は
アリサは今まで、俺の父さん以外に心から
だからこそ、アリサはあの時、盗賊に捕まった時に本当に
そんな絶望の中、女としての
きっと、アリサとしては
きっと、心から
……果たして、俺はそんな
果たして、そんな俺をどう思っていたのか?アリサがそっと俺へと身体を寄せて寄り掛かってきた。
目と鼻の先に、アリサの顔が。思わず、ドキリとしてしまう。
「大丈夫ですよ。所詮、これは私のわがままですから。私がカルロに
「それは……」
「ごめんなさい。私のわがままに貴方まで付き合う事は無いのですよ?」
……ああ、そうか。
俺は、ようやく
「それは、
「え?」
「俺は、きっとアリサに振り回されるのが
「カルロ……」
「俺も、きっとアリサの事が
「……っ、はい。どうか、今夜は存分に私を
そう言って、アリサは俺の胸に
ああ、そうだ。俺はそんなアリサの事が大好きだったんだ。
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