第九話、追放の真相
「
そう言って、僕とカルロはようやく
この世界はどうやら
だが、そんな僕達もようやく尋問から
だが、どうやらまだ
分からないけど、
……そして、僕とカルロは国王の前に
国王は玉座に
「私が、アロルド=グラン=アリシエル。アリシエル王国国王である。貴殿がガルシア卿の息子、カルロに
「……はい。俺がガルシアの息子、カルロです」
「……何か、私に
「……………………」
「どうした?好きに聞いて良いと言っておるのだ」
「では、どうして陛下は俺の父を
「……ふむ、やはり父から聞かされてはいなかったようだな」
「……?」
国王の言葉に、カルロは微かに
いや、興味というと趣味が悪いだろう。けど、実際に僕はこの話には何か
国王の様子から考えるに、やはり裏があったようだ。
「まず、我々が貴殿の父と貴殿らを追放したというのはある意味間違いだ。まずはそう理解した上で話を聞いて欲しい」
「…………………………」
「貴殿、カルロは生まれた時、女神アリシエルの
「っ⁉」
「貴殿も
その言葉に、カルロも流石に
だけど、その話に僕は疑問があった。
「……陛下、一つだけよろしいですかにゃ?」
「うむ、よろしい。直言を
「どうして、神々は自分達の争いに一介の
「……やはり、其処は気になるようだな。よろしい、話そう」
そうして、神々の対立に関する話が
「まず、はじまりに二柱の神が人間世界の
そして、神々はまずは
そして、続いて神々は知力と
そして、二つの失敗から神々はそれぞれ
だが、その代理戦争もある一つの失敗を以って予想外の方向へ暴走する事となるのだった。
それこそが、闇の神グラヌスの代理の暴走だった。
グラヌスの代理は生まれつき人の
そんな彼は、地下深くの牢獄で
だが、此処でも神々ですら予想外の事態が発生した。地下深くで怨嗟を募らせたグラヌスの代理は、その有り余る怨嗟の念と共に一つの歪んだ
それこそが、自分自身をこのような目に会わせた
この世界をゲーム盤と見立て、人類全てを相手にしたゲームをしたい。そういつしか彼は思うようになったという。
そして、牢を
その後の彼の行方は国王ですらつかめず。そして、誰にも自身の
…………と、国王の話は其処で締められた。
「さて、私の知っている限りは
国王の問いに、カルロはやがて口を開いた。
「……父が追放された
「うむ、神アリシエルの
「父さんが?」
「うむ、貴殿の父は神々の代理戦争というものに実の息子が巻き込まれる事を良しと出来なかったのだ。だからこそ、追放という形にして息子ともども身を
「そ、そんな事が……」
「恐らく、
「…………」
「……どうやら、もう
「一つだけ、良いですか……?」
「……うむ、言ってみるがよい」
「王女様は、アリサ姫は
「…………ああ、貴殿達の
そうして、僕達は
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