第二話、助けてくれてありがとうにゃ
「う、う~ん……?」
目を
と、いうか。此処は
……えっと、確か僕は空腹の時に野生の猪に
「……ああ、そうか。僕は意識を
思い出した。そうだ、僕は空腹と猪にどつかれたダメージで意識を失ったんだ。
うむ、何とも
しかし、此処は何処だろうか?やはり、意識を失う前に猪から僕を
そんな時、ドアが
「あれ?目を
「うん?誰かにゃ?」
思わず、問いに問いで返してしまった。これは
しかし、少女は欠片も不快げな表情を浮かべずに笑った。どうやら、この少女はかなり人格が出来ているようだ。うん、
「失礼。私は貴方を助けた人の妹で、ミーナと言います。貴方の
「僕にゃ?僕の名前はダムにゃ」
「ダム。良い名前ね」
僕とミーナは互いに笑い合う。少しだけ、空気が
そんな中、僕を助けてくれた青年がひょっこりと部屋へ入ってきた。
「うん?目を
「うにゃ?そんなに
「ああ、軽く一日半くらいは眠っていたぞ?」
そんなに!
「こ、これは重ね重ね失礼したにゃ……」
「別に良いさ。気にする必要はない」
そう言って、青年は笑った。うん、快活な笑みの似合う
思わず僕も笑みを浮かべてしまう。
「ところで、どうしてあんな場所で猪にどつかれていたんだ?」
「にゃ、実は僕は故郷を飛び出して
「旅を?その割にはずいぶんと
ミーナの言い分に、思わず僕はうにゃっと
「まあ、それは今は良いだろう。俺の名前はカルロだ。よろしく
「うにゃ、僕の名前はダムにゃ。こちらこそ、助けてくれてありがとうにゃ」
そう言って、お互いに笑い合った。ミーナも、口元を
ああ、僕と個の二人は
それは、単なる
僕がそう
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