細菌退治薬(ペニシリン)を作るとは凄い!
作者からの返信
毎度毎度コメント有難う御座います。コメントが飛んでくる瞬間は不安の方が強いですが、それが好評である場合は不安を上回る歓喜が響くのでやはり期待してしまうのが作家の性というものなのでしょうか。
さて、本題ですが……。
ペニシリン生成自体は知識と道具さえあれば戦国時代にも出来る程度には容易な技術でして、それを患者まで行き届かせる程度に量産が可能かどうかの方が重要だったりします。とはいえ、その量産プラントも薬剤技術のノウハウなどないはずの森永乳業が成功させたという史実があるとおり日本人にとってペニシリン生成はそんなに難しい技術ではないのですな。
と、いうのも実は日本酒の製造過程はペニシリン製造過程に類似しているらしく、応用するだけの発想と技術力さえあれば大東亜戦争はもちろんのこと日清・日露戦争にも間に合うわけですな。更に言えば、アオカビは本朝においてたらふく存在する関係上、材料の調達も容易なわけでして。……今回は主人公の選択により日露戦争の後になりましたが、これでも史実よりはかなり早いタイムスケジュールです。
……問題は、インフルエンザ対策ですが……。牛痘の技術を利用して巧いことワクチンを生成できればまずはなんとかなるのですが……。……抗ウイルス薬は抗生物質ほど簡単な条件じゃないからなあ……。
……いっそ、第一次世界大戦を潰してみるか……?
編集済
自力での抗生物質の生成は喜ばしいが乱用や中途半端な使い方で耐性菌の発生が早まると思うと手放しで喜べない発見でもある。
現実世界のイギリス人細菌学者が1920年代に発見したペニシリンを実用化したのが1940年代、20年後の1960年代には既に抗生物質に対する耐性菌が確認されており今でも耐性菌が増えている現状である。
山本孝三もペニシリンの耐性菌の存在は知識的に怪しいので少々怖いです(耐性菌対策の為か医者にかかった時に抗生物質は七日分しか規定で出せないと言われた)。
せめて出来る事は権力を握ってからのインフルエンザや日本脳炎等の予防接種可能な病気に対する予防接種の接種義務化(現実世界の日本の予防接種制度は他の先進国より酷いと言われている、また一回打てば永久に効果が有る訳でなく大人になってからも十年毎に予防接種を受ける事を推奨している)、渡した薬の飲み切りと飲み切らなかった場合の厳しい罰則の制定、医者及び薬剤師が不要不急の処方をしないように法令への記載をすること位でしょうか。
よく日本の頭の中がお花畑の連中が北欧型福祉国家を目指せだほざいておりますが北欧の人間からすると日本の社会保険制度は羨ましく見えるとのことです。
北欧の国々は病院にかかる時には交通事故等の緊急搬送を除き予約をとって受診する流れとなっており薬もほぼ出さないとのこと、余程重篤な病気や早期処置が必要なモノを除けば風邪などは自然治癒での回復を目指しており1週間家で休めば治るというスタンスだそうです、また医療費無料と言われていますが殆どの薬の代金は自腹とのこと。
歯科治療は全額自腹が殆どで向こうで暮らす日本人が親知らずを抜く時には飛行機で日本に帰ってきて治療する方が安いというコメントを見ました。
日本の社会保険制度も問題山積なので手放しで褒めれませんが病気の際に直ぐに病院にアクセスできて安い薬代で治せる環境は日本で良かったと思えます。
作者からの返信
耐性菌問題につきましては、物語の展開に関わる部分でもございますので返答を控えさせていただきます。
……ごきげんよう、諸事情あって返信が遅くなって仕舞い申し訳ございません。彼のペニシリン製造は飽く迄「先駆」戦術の一環によるものなので、彼自身それで満足しているわけではないっぽいんですが、そうですね、そろそろ最初のキーコードを発動させるのも悪くないかもしれません。
予防接種につきましては、スペイン風邪の予言とともに行うかと思われますが、果たして私自身がそこまで書くだけの体力があるかと言われれば甚だ予測不能なのはどうしたものか……。
北欧式、というか北欧という国家になぜ本朝者がバカげた憧憬を抱いているのかは私にも理解できませんが、所詮北欧はバイキングの祖に過ぎないわけで、ただの蛮族でしょう。
そして、彼が権力闘争の神輿に祭り上げられてまず最初に行うことは、ある程度決めてありまして。彼自身は文部大臣になる気でいるみたいですが、はたしてどうなるかなあ……。
まあ、60話当たりでその手の展開をするために、若干揺さぶってみましょうか。まあ、揺さぶるのも揺さぶられるのも私自身なんですが。