第11話『あの頃に』
何をすればいいのだろう。気が付けば僕は俯いていた。
何かやらなくちゃとそう思っている。
だけど何一つない僕はもう消えたい。
そうほざきながら涙を流し僕は呟く。
この世の終わりの果てに何が待っているというのか。
この世に生を受けた僕に何もかもがなくなりつつある僕にこれから一体どんな罰が待っているのか
世界の荒波を問われながら社会の荒波にも揉まれながら
自分の中で何かを壊しているだけど君に伝えたい。
いつもありがとうって言葉を。
この約二ヶ月何も出来ずにただ起きては寝る日々
前まで隣にあったあの温もりが今は無いただの空虚。
どこにいるか分からない貴方とどこに置けばいいか分からないこの気持ちも
何をどう進めりゃいいのか、どうすればあの日々に戻れるのか、何も分からないままただ時間だけが過ぎ去っていく日々。
何も思い描けず何も行動を起こせない臆病な僕に。
何をすべきか探すためにモニターに向かうだけの日々。
何も分からないからこそ文字を打ち込みながら茫然と泳ぐ目線。
あの頃に戻りたい。無理だとわかっていても、それを願う他ない。
貴方の美味しい料理、また食べたいです。
貴方とまた写真を撮りに行きたい。
もしこれを見てるならば連絡が欲しいと思っております。
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