第4話『雨』

シトシトと雨が降っている。

私は泣きながら雨に打たれ夜道を歩いている。

こんな世の中消えてしまえばいいのに……

そう思いながら歩いている。

私は友人の家に泊まっていた。

だが、ちょっとした切っ掛けで大喧嘩をしてしまい、叩き出されたというわけだ。

そんな愚かな私を嘲笑うかの様に雨が強くなっていく。

何故こんなことになったのだろうか、何時から間違えた方向に進んで居たのだろうか?

何度繰り返しても、その答えは見つからない。

きっと、自分の力では考えつかないモノなのだろう。

いつかきっと分かる時が来るとは思うが、それでもこのやるせなさはずっと、心に蟠りを残すのだろう。

とりあえず今日はもう帰ってゆっくり寝て休もう。

明日、もし時間がなければ明後日でも、明明後日でも友人に電話して謝る、実際に会って謝る。

今日はきっと、お互い腹の虫の居所が悪かったのだろうね。

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