閑話『無題』

私は、元気に喋りながら笑って楽しさを振りまいている『私』も、

心で涙を流しながら腕から赤い雫を垂れさせている『私』も、

どちらの『私』も、揺らぎ変わることがない『私自身』なんだ。


だけどそんな中途半端な存在でしかない【私の言葉】で、

『誰か』の生きる希望になれるのなら、

『誰か』が心から笑ってくれるなら、

その光景を見ることができた時に、

『私自身』が心から笑うことができて、

『私自身』の生きる希望となっていくだろう。


だからこそ偽善と言われ、心を打たれ、どれだけ地面に膝をついても

何度だって立ち上がり、どれだけ遅くても前を見てこの道を歩くんだ。


情報は、金だ。私は真実を話すが、真実を話さない。

基本的には事実しか話さないし、嘘は滅多に話さない。

必要な時、特に守る時に嘘はつくが、私は誰かを守る訳でもなくただ目の前の誰かを傷付ける様なそんな嘘は嫌いだ。

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