第12話 ポポーとお祭りの話

「ポポー」という果物をご存知だろうか?

 アメリカ原産で、和名「アケビガキ」という名の通り、口を開く前のアケビの様な形の実で熟柿の様に甘い味がする。

 個人的な感想だが、腐る寸前の洋梨の様なねっとりとした甘さ、酒粕の様な発酵臭が気にならなければ美味だと思う。

 広島だと旬は10月前半頃、最近テレビ等で取り上げられてはいるがあまり知名度は高くないので、産直市等で見かけたらラッキーかな?


 ポポーとの初めての出会いは、十年ちょっと前の西条酒まつり(東広島市)で、道端でジェラートを売っていたおばちゃんに勧められたのが「ポポー味」…試しに買ってみたら、意外と美味かった。

 その味が口に残る中、酒蔵巡りをしていると地物野菜を売っている酒蔵があり、そこで生のポポーを発見、土産に買って帰った。

 その後、広島市内でも手に入ることが判ったんだけど、ポポーは出回る時期がすごく短い為、タイミングが合わないと手に入らない年もあった。


 次の出会いは6年前の2月、嫁さんと出かけた三原市の新明市。だるま祭りとして知られる祭りだが、植木市にもなっている。ここでポポーの苗木を見つけて衝動買い…実家の庭に植えておいた。

 この苗木は樹高1m近くになった3年くらい前から3月頃に花が咲き始めたが、実がならない…今年は10輪以上花が咲き、花の跡に小さな実が付いたので期待していたんだが、ゴールデンウィーク中に全滅…枝をよく見たら、ナメクジが齧ってたよ…


 来年はナメクジ対策してリベンジだな。

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