第4話 魔法学園都市エステル

悠哉「リナ、クラス分けについて聞きたいのだけれど」

リナ「基本的にはSからCクラスに別れてて」

入学してからは、Cクラスに配属され、所持マナや魔法の実力によって、クラス分けがされる。

リナと悠哉がいるCクラスは、見習いクラスと言われ、魔法の基礎を学んで行く、他のクラスからの落第生も配属される為、落ちこぼれクラスとも呼ばれている。

Cクラスに半年間居続けると退学処分となり、魔法学園都市エステルから追い出されるとのこと。

リナ「私は次のクラス分けテストで上がれなかったら退学処分かな」

悠哉「でも、シロさんが魔力ならAクラスに上がれるって」

リナ「あれは、兄上様のことを馬鹿にされて嫌になって」

悠哉「なら、怒りに任せて魔法を使えばSクラスに」

シロ「それは、危険だからダメ」

悠哉「シロさん、どうしてここに?」

リナ「まさか」

シロ「そのまさか、今日からCクラス生の担当になったからよろしく」

悠哉「でも、俺とリナしかいないけど」

シロ「Cクラスに落第したら退学するから、あと今年度の入学生は君だけだからね」

悠哉「え?」

リナ「エステルは名門校だから、プライドが高い魔法使いが多いの」

シロ「ちょっとマナを持ってるだけで偉そうにする魔法使いが多いのもどうかと思うけど」

悠哉「あのさ、マナって?」

シロ「言ってなかったわね」

マナとは、魔法を使うのに必要なエネルギーで多いほど強力な魔法を使える。

平均的なクラスであるBクラス生は5万マナほどの魔力を扱える必要がある。

悠哉「魔法も複雑なんだ」

シロ「単純よ、所持マナを増やせばいいだけの話」

悠哉「増やすってどうやって?」

シロ「修行をすればいい、まずは基本の炎魔法から初めてみましょう」

リナ「炎魔法は苦手で」

逃げようとするリナをシロは魔法を使って止める

シロ「所持マナが少ないと、帰りたいときに帰れないでしょ?」

悠哉とリナはシロを怒らせないようにしようと思った。


ー理事長室にてー


理事長「あの3人の成長に期待ですね」

リア「リナは笑ってますか?」

理事長「ええ、楽しそうです」

リア「良かった」

理事長「3か月後、Aクラスになったら旅に出させますか?」

リア「白魔術が使える魔法使いとSクラス候補生がいればリナも安心でしょう」

理事長「シロは旅に出るとは限りませんが」

リア「3か月後、楽しみにしててください」




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