第3話 リナ・クロード

ここは魔物の森、Aクラス以上の生徒が訓練をする為に利用する場所である。

Bクラス以外の生徒は立ち入り禁止なのだか、魔力を上げる為に兄に内緒で出入りをしていた。


リナ「魔物はどこですか~」

リナが魔物を探していると、訓練をしていたAクラスの生徒と遭遇する。


Aクラスの生徒「Cクラスの落ちこぼれがなんのよう?」

リナ「それは、魔物を倒しに」

Aクラスの生徒「危険だから帰ったほうがいい、そうか上がってから来なさい」

リナ「上がれません、私は落ちこぼれなので」

Aクラスの生徒「だったら、強制転送するけどいいの?」

リナ「それは」

魔物「本日の獲物頂き」

リナの後ろから魔物が襲ってきた。

リナは怪我をしなかったが、Aクラスの生徒が怪我をしてしまった。

リナ「すみません」

Aクラスの生徒「大丈夫、かすり傷だから」

リナ「私が落ちこぼれじゃなければ」

Aクラスの生徒「だったら、修行すればいい、強くなればいい」

リナ「でも」

Aクラスの生徒「強制転送されて、処分される?」

リナ「それは、兄様に迷惑が」

Aクラスの生徒「なら、Aクラスに来なさい話はそれからよ、じゃあね」

Aクラスの生徒が去っていくと、悠哉が来た。

リナ「どうして?」

悠哉「リアさんに場所を聞いて、通行許可は貰ってるから」

リナ「私は強くなりたい。」

悠哉「一緒に勉強しよう、リナ。」


悠哉は魔法学園都市エステルに入学する為に魔法の勉強、リナはクラス分けテストに向けて修行を始めた。

そして、入学試験の日を向かえた。

魔力のテストが行われる。

得意な白魔術で挑んだ悠哉はなんとか合格した。


悠哉「ギリギリ合格できました」

リア「おめでとう、3か月後のクラス分けテストAクラスに入りな」

悠哉「そのつもりです」

リア「書店で買いたい物があるから寄っていいかい?」

悠哉「はい」


学園都市エステルの書店は各地から本が取り寄せられていた。

リナは魔法について勉強していた。

すると、Aクラスの生徒が声をかけてきた。

Aクラスの生徒「あんたね、シロを怪我させたCクラス生」

リナ「シロって?」

Aクラスの生徒「知らないんだ、Aクラスの首席で次のクラス分けテストでSクラスに上がることが約束されてるの」

リナ「それは」

Aクラスの生徒「本来なら停学処分なのに、なぜだろうね、兄の後ろ楯とか」

リナ「それは違う」

Aクラスの生徒「何が違うの?まあ、あんたの兄さんも同情した理事長が推薦したのでしょ、兄弟揃って、コネなわけですか」

リナ「それ以上悪く言うと許さない」

リナは風魔法を使おうとする、そしてその風魔法はAクラスの生徒に当たろうとするが

シロ「その魔法をクラス分けテストで使ったら?」

Aクラスの生徒「シロ、そいつは」

シロ「人のことを悪く言う暇があったら、勉強でもしたら?クラス落ちるわよ」

Aクラスの生徒「わかった」

リナ「あの、この間は」

シロ「あなたに、魔法を教えてあげる」

リナ「でも」

シロ「いいですよね、リアさん」

リナ「兄上様?」

悠哉とリアは密かに眺めていたのである。

リア「リナを迎えに行こうとしたら、シロじゃないか」

シロ「お久しぶりです、お探しの書籍ならこちらです」 

リア「ありがとう、これで悠哉とリアに魔法を教えることができるよ」

シロ「白魔術が上手な、新入生ですね、噂には聞いています。」

悠哉は魔法使いでもなかなか使えない白魔術を入学テストで披露したので、有名になったらしい。

リア「二人の教育係を頼むよ」

シロ「リアさんに頼まれたら、ぜひ早速明日からよろしくお願いいたします」


魔法学園都市エステル Aクラス生シロによるスパルタ訓練が始まるのであった。

 






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